アスク創業30周年 南米との架け橋からグローバルに 冷凍フルーツ・野菜を輸入販売
冷凍フルーツ・野菜の輸入販売をグローバルに手がけるアスク(東京都千代田区)がこのほど創業30周年を迎えた。 10月17日、約200名の関係者を迎えて「感謝のつどい」を都内で開き、創業者でコロンビア出身のエドゥアルド・カルデナス社長は「30年前に南米と日本の架け橋としてビジネスをスタートさせた。 これからも安全・安心でおいしい食品の提供を通じ、世界中の方々の生活が豊かになれるような機会を創出していきたい。当社は4年後までに売上高100億円の目標を掲げる」などと語った。
冒頭、30周年の歩みをまとめたビデオを放映。1994年の創業当時、カルデナス社長は20代半ばの若さだったが、「自社のコア事業に行きつくまでには七転び八起きだった」と振り返る。 主力事業の冷凍食品に進出したのは99年。当初は母国を含む南米からの輸入をメインに始めたが、いまでは中米、アジア、欧州、アフリカなど15か国以上とグローバルなネットワークを構築。アボカド、マンゴー、ブルーベリーなど多種多様な果実・野菜を調達し、製造、リパックも手がけて多くの商品をユーザーに届けるまでに成長した。 「われわれを支えてくださる取引先はもちろんのこと、いつも忍耐強く献身的な当社のスタッフにも感謝を伝えたい。現在、関連会社を含めるとグループの従業員数は778名もの規模に育った。業務用・小売用の双方に向け、世界中から調達したおいしい食品を届けていきたい」などと話した。 「感謝のつどい」には多数の来賓も出席。日本コロンビア友好協会の寺澤辰磨会長(元国税庁長官)が祝辞を述べ、アスク非常勤取締役を務める藤井俊一氏(元不二家社長、元ネスレ日本社長)が乾杯の音頭を、野呂剛氏(元大日本明治製糖社長)が中締めをそれぞれ行った。