ドライブレコーダーを効率化や安全性向上に活用、JVCケンウッドの提案…オートモーティブワールド2024
通信型ドライブレコーダーの活用例が産業や用途ごとに展示された(JVCケンウッド/オートモーティブワールド2024)
多くのドライブレコーダーをラインアップするJVCケンウッド。東京ビッグサイトで1月24日~26日に開催されたオートモーティブワールド2024では、同社の通信型ドライブレコーダーを使った新たな提案を行い、ドライブレコーダーの近未来を見せる展示とした。 「ドライブレコーダーで何ができるんだろう?」をブースコンセプトに掲げ、既存のドライブレコーダーを使ってクルマ以外の分野でどのように活躍させることが可能なのかを広範囲に探った。 ◆通信型ドライブレコーダーを産業分野でも活用 同社は通信型ドライブレコーダーとして「STZ-DR10/STZ-DR30」をラインアップ、このモデルが今回の主役となった。こちらの通信型ドライブレコーダーを建機や船舶、フォークリフトなどに取り付け、安全性や作業効率を高めるためのAIカメラとして利用することを提案。現場ごとのソフトのインストールも通信を利用して行えるので、ベースとして通信型ドライブレコーダーがあれば、さまざまな産業分野でも活用できる汎用性を持つのも同社のドライブレコーダーの強みになっている。 例えば建機の場合、危険区域への立ち入り検知や人数のカウントなどをドライブレコーダーが判断し通信で情報を共有することが可能。さらにフォークリフトに取り付けることで巻き込み事故を検知するなどにも利用できる。土木建築の現場ではショベルカーの稼動回数などをドライブレコーダーでカウントし、作業の進捗を推測する利用方法も想定された。また船舶内に通信型ドライブレコーダーを設置することで、火災の検知、消火設備との連携、さらには運行管理や積み荷の管理などにも利用できる可能性をアピール。 建機での利用例として危険区域への立ち入り検知などがデモで紹介された ところで建機や船舶などへの設置で用途を広げることを想定できるのは、もともと同社のドライブレコーダーが車載スペックである点がポイント。温度対応や位置情報の取得、さらには音によるトリガーも使えるといった基本スペックを持つことが強みとなっている。これらのドライブレコーダーが持っている基本的な機能・性能を使うことでさまざまな現場で活用できるAIカメラとなると予想されているのだ。 ◆従来の労力を削減し効率化 さらにブースには新型の通信型ドライブレコーダーである「STZ-DR20J」も展示された。こちらは従来以上のAI映像処理を可能にするため高いグレードのSoC(高性能デジタル半導体)を搭載しているのが特徴。 新型の通信型ドライブレコーダー「STZ-DR20J」
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レスポンス 土田康弘