白い砂、サンゴのかけら…眩しいウーグの浜のアクティビティは“感動もの”
沖縄本島の那覇から北西に約60kmの海上に位置する粟国(あぐに)島。周囲約12kmの島に、約700人が暮らす一島一村の小さな島である。沖縄本島の周りにはリゾート開発が進む島が多い中、沖縄では珍しく起伏に富んだ海岸線と自然、沖縄古来の原風景が残る。那覇泊港からフェリーで2時間あまり、瑠璃色の海に見えてきた粟国島を訪ねた。
周囲12kmの粟国島の海岸はいろいろな表情を見せてくれる。島の東側の雑木林を抜けると白い砂浜が広がる、ウーグの浜。サンゴのかけらや白い貝殻が堆積する眩しい砂浜が約1kmにわたって続く。 粟国島の海では、毎年4月から7月ぐらいにかけてギンガメアジのトルネードが見られる。そのスケールはダイバーたちの間では有名で、毎年多くの人が訪れるという。
そんなマリンスポーツの上級者だけではなく、初心者にももっと粟国の海を楽しんでもらおうと今年4月にマリンショップを開いた新城広宣さんは、シーカヤックやサップなどを用意したアクティビティを教えている。新しく入れた足こぎサップの準備しながら話してくれた。 「急に来店されたお客さんで、今すぐにやってみたいと言われることがあるんです。ボードをちょっと運ぶ時間が欲しいので、できれば予約して来て欲しいんですよね。でも、お客さんのその気持ちもわかるし嬉しいんです、粟国の海を知ってもらえて」。(つづく) ※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<島の大自然がおもてなし沖縄・粟国島>倉谷清文第12回」の一部を抜粋しました。 (2018年8月撮影・文:倉谷清文)