ゴールドマン・サックス、トランプ次期大統領の著書から4つのポイントに着目(海外)
ゴールドマン・サックスは、S&P500指数が2025年に6500に到達すると予測している。 同社は1987年に出版されたドナルド・トランプの著書『トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ』を投資の指針として取り上げている。 投資家は「視野を広げ、中型株、合併、そしてAI関連分野やその状況に注目すべきだ」とゴールドマンは述べている。 ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は、2025年にS&P500種株価指数は6500に達し、現在の水準から10%以上上昇すると予測している。 同社のアナリストたちは、長期的な強気相場に備えたいと考える投資家たちに向けて、次期大統領のドナルド・トランプ(Donald Trump)が1987年に著した投資の指南書から一部を引用して紹介している。 「『トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ(Trump:The Art of the Deal)』は、ビジネス交渉をどのように進めるべきか、そして投資家として成功を収めるためのアドバイスを読者に提供してくれる」と2024年11月19日、米国株チーフ・ストラテジストであるデビッド・コスティン(David Kostin)率いるアナリストチームは記している。 「この本の著者であるトランプは、アメリカの有権者によって再び選出され、第47代アメリカ合衆国大統領に就任する予定であり、2025年のアメリカの株式戦略に関して、当社の提案の参考となるヒントも与えてくれる」 以下は、来る2025年に投資家が取り入れるべき4つの重要なポイントだ。
1.「大きく考える」:視野を広げる
「私は大きく考えるのが好きだ。ずっとそうだった」と次期大統領は回顧録の中で述べている。 「私にとってこれは非常にシンプルなことだ。どうせ考えるなら、大きく考えたほうがいい」 ゴールドマン・サックスによると、この考え方は2024年の株式投資家に支持されており、今後も忘れてはならないポイントだという。S&P500のトップ銘柄に投資し、この理念を実践したトレーダーたちは、トップ銘柄以外に投資した者たちを上回る成果を上げてきた。2022年末以降、S&P500の中で「マグニフィセント・セブン(Magnificent 7)」とも呼ばれる上位7位までの企業は、合計で148%のリターンを達成している。 しかしながら、ゴールドマン・サックスは、「マグニフィセント7」の銘柄とS&P500のその他の銘柄との間のパフォーマンス差は過去7年間で最小になると予測している。 ゴールドマン・サックスは、S&P500の全500銘柄で収益の成長が改善していることを踏まえ、長期的な視点で投資を考える投資家は、マグニフィセント7の銘柄がポートフォリオ全体に占める割合を考慮すべきだと述べている。さらに、2025年には貿易政策や経済成長から得られる利点を考慮してS&P500の中型株に注目し、投資の機会を探るべきだという。 ゴールドマン・サックスによると、投資家は小規模および中規模の企業の収益に対する影響を持つ株式も探すべきだという。小規模または中規模企業に関連する市場は、トランプ大統領の最初の任期中に急騰しており、センチメントの改善が今回も再び反発を引き起こす可能性があると同社は予測している。