アップルは今後10～15年でメタの「最大のライバル」になるだろうとマーク・ザッカーバーグ（左）は予想している。

メタとアップルは長年ライバル関係にあり、メタのザッカーバーグCEOはそれは激しくなる一方だと予想している。 ポッドキャスト「Acquired」でザッカーバーグは、アップルは今後10年間、メタの「最大のライバル」になるだろうと述べた。 アップルのアプローチが洗練されていて非公開である一方、メタはオープンソースと迅速な発表を好むとザッカーバーグは述べた。 メタ（Meta）とアップルのライバル関係は進んでおり、両社の競争は今後数年で激しさを増すとマーク・ザッカーバーグ（Mark Zuckerberg）は予想している。 ザッカーバーグは2024年9月18日に公開されたポッドキャスト「アクワイアード（Acquired）」で、両社の文化の違いについて説明した。 「我々は多くの面で、アップルとは正反対だと思う」とザッカーバーグは述べた。 「明らかに彼らの製品も本当にうまくいっている。彼らの取るアプローチは『時間をかけて、完璧に仕上げ、そして世に出す』というような感じだ。製品のためで、そうすることでうまくいっているのかもしれないし、単にそれが彼らの文化に合っているのかもしれない」 ザッカーバーグは続けて、メタの製品リリースのアプローチは異なっており、「社内の話し合いでは、自分の出したものが恥ずかしくなるようなことも多々ある」と述べた。 「常に大絶賛されようとするよりも、とにかくリリースしてモノを届けて、フィードバックをもらうことを大切にする文化が必要だ。」とザッカーバーグは続けた。 アップルのアプローチを批判する場面もあった。 「褒められるまでずっと待つのは、時間を無駄にしている。その時間で有益なことをたくさん得て、それを次に出すバージョンに盛り込むことができたかもしれない」とザッカーバーグは述べた。 ポッドキャストの後半では、両社の将来の関係性について、人々は必ずしもアップルをメタの主要なライバルの1つとは考えていないが、「人々が認識しているよりも大きな競合相手」だとも話した。 ザッカーバーグは、今後10～15年の目標について、「次世代のオープン・プラットフォームを構築し、そのオープン・プラットフォームを勝利に導くことだ」と述べた。 アップルとメタにコメントを求めたが回答はなかった。 ザッカーバーグは、ハードウェアとソフトウェアのエコシステムを細かく管理するアップルの有名な「壁で囲まれた庭」とは対照的な、オープン・プラットフォームの方が好きだと公言してきた。iPhone向けアプリのメーカーとして従わなければならないこのルールにザッカーバーグはうんざりしているのだ。 「閉鎖的で統合されたモデルを作ることに利点」があること、アップルがメタの「最大のライバル」になると思っていることをザッカーバーグは認めたが、それは製品面についてだけではない。 両社の違いは、基本的価値観にまで及ぶ。 「テック業界の未来がどうあるべきか、LlamaとかAIのようなものでも、ヘッドセットでも何でも、これらのプラットフォームがどの程度オープンであるべきかは、ある意味、価値観によるところが大きく、イデオロギーの争いだと思っている」