藤井聡太竜王・名人の“八冠奪還ロード”開幕!前年失冠の叡王戦本戦で増田康宏八段と激突 新・将棋会館で初対局、予選対局は523日ぶり
伊藤匠叡王(22)への挑戦者を決める第10期叡王戦本戦トーナメント1回戦が1月8日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われ、藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)と増田康宏八段(27)が午前10時から対局を開始した。藤井竜王・名人にとっては、前期失冠したタイトル奪還に向けた重要な一戦。2月開幕の棋王戦五番勝負での対戦も決まっている難敵を破り、挑戦権獲得へ向け前進となるか。振り駒の結果、先手は藤井竜王・名人に決まった。 【映像】藤井竜王・名人、新会館初の対局開始! 藤井竜王・名人は、2016年10月に四段昇段。第37期竜王(1組以上:4期)、第82期名人(A級以上:3期)。将棋界に8つあるタイトルのうち、現在七冠を保持する若き絶対王者。これまでのタイトル通算獲得数は26期で、歴代6位。2024年度の棋聖戦、王位戦を制し早くも2つの永世称号獲得を獲得した。2023年度には前人未踏の全冠制覇を果たしたが、前期の叡王戦五番勝負で伊藤叡王に2勝3敗で敗れ、藤井竜王・名人にとって初のタイトル戦敗退を喫した。今期は叡王位奪還と、再びの八冠独占を目指すこととなる。なお、藤井竜王・名人がタイトル戦予選を戦うのは、2023年8月4日の第71期王座戦挑戦者決定戦で豊島将之九段に勝利して以来523日ぶり。 増田八段は、2014年10月に16歳で四段昇段。竜王戦2組、順位戦A級。2016・17年の新人王戦で優勝を飾るなど、デビュー以来“次世代のタイトルホルダー候補”と目されてきた。今期の棋王戦コナミグループ杯で自身初となるタイトル挑戦を決めており、2月2日に開幕する五番勝負で藤井竜王・名人に挑む。本局は番勝負の前哨戦との一面も。増田八段が全冠復帰を狙う藤井竜王・名人のストッパーとなり、自らが叡王挑戦権獲得へ前進なるか。 両者のこれまでの公式戦対戦対戦は全6局で、藤井竜王・名人の5勝1敗。直近の対戦は約1年前に行われた第17回朝日杯本戦2回戦で、藤井竜王・名人の4連勝中となっている。 本局の舞台は、前日にこけら落とし対局が行われた新・将棋会館。新たな歴史が刻まれることとなる注目の一戦を制するのはどちらか。勝者は2回戦で木村一基九段(51)―戸辺誠七段(38)戦の勝者と対戦する。 持ち時間は各3時間。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部