古くても新しい「リビルド」ってご存じ! 古いクルマではたまに聞くが時計にもある!?
みなさんはリビルドという言葉をご存じだろうか。意味を調べると、再構築(する)、再建(する)すると書いてある。どちらかというと建築やコンピュータ関連で使われるらしいが、クルマ業界でも古い名車などで使えないパーツなどを作り直して新たにクルマとして再生させるときなどに使われることが多いと聞く。 【画像】時計の写真をもっと見る! ここに取り上げた角形のドレスウオッチ“レクタンギュラー138BL”。アンティーク品ではなく、実は1980年代に日本で実際に販売されていたスイス製の手巻き時計。その一部が15本ほどデッドストックとして残っいて、それを現代に再生したというものだ。 手巻きムーヴメントとケースはオリジナルをそのまま使用。文字盤と時分秒針を新たに作り直してオリジナルとはまったく別のデザインにしてしまった、いわばリビリド品というわけだ。ちなみにオリジナルの文字盤は、販売されていた時期がバブル期だったことからホワイト文字盤にノーインデックスのとてもシンプルなドレスウオッチだったとのこと。 搭載するのは小振りな手巻きムーヴメントを得意とし、もちろんいまは存在していないが、1940年代にはロレックスの手巻きモデルにも採用されていたほどの歴史あるムーヴメント専業メーカー、スイス・フォンテンメロン社の手巻きキャリバーFHF138だ。 ちなみにムーヴメントについては1年保証付きとのこと。当時らしい小振りなサイズ感に加えて、生産されていないオールドムーヴメントにもかかわらず新品という点もこういったリビルド品ならではの魅力と言えるのかもしれない。 【レクタンギュラー138BL】Ref.20203-5(ゴールド)。Ref.20203-4(シルバー)。ともに真鍮ケース(メッキ、裏ブタはステンレス)。ケースサイズは23.5×37mm。非防水。手巻き(Cal.FHF138)。各13万2000円 公式サイト https://outlinewatches.tokyo/collection/rebuild 文◎Watch LIFE NEWS編集部