町田対札幌　試合を視察する日本代表森保監督（撮影・足立雅史）

＜明治安田J1：町田0－0札幌＞◇第31節◇21日◇Gスタ 　サッカー日本代表の森保一監督（56）が21日、明治安田J1のFC町田ゼルビア対北海道コンサドーレ札幌（Gスタ）戦を視察した。 　0－0のスコアレスドローに終わった試合について「緊張感のあるいい試合だったなと思いました」と感想を口にした。町田の日本代表DF中山雄太が右膝内側側副靱帯損傷とクラブから発表されたことを受け、「本人が一番痛いと思うので、復帰に向けていい回復ができることを願っています」などと答えた。 　そして10月のワールドカップ（W杯）アジア最終予選で対戦するオーストラリアは、9月の2試合を1分け1敗に終わったことでアーノルド監督が電撃辞任。チーム事情も変わってくることも予想されるだけに「過去の試合のデータがどれだけ有効になってくるか分からないので、10月の試合はさらに厳しい試合になるのかなと思います」と回答した。 　ただ先にサウジアラビア戦（10日）があり、2戦目（15日）がオーストラリアとなるだけに「新しい監督になって1試合見て、そこから準備ができるので、最大限その時間を有効活用したいなと思います」。この日は町田のオーストラリア代表FWデュークのプレーもチェックした。 　また、日本人が今季12選手も参戦している欧州チャンピオンズリーグ（CL）の話題を振られると「12人ですか、また日本のレベルがさらに上がってきたなと感じます」。 　中でも、レアル・マドリード相手にCLデビューしたシュツットガルトの20歳DFチェイス・アンリについて期待の言葉を口にした。 　「もう1試合1試合、変わっていくさまが感じられる。若い選手の成長速度は早いなと思います。彼も一度、国内組のキャンプに来てもらったことがあるので継続して彼のことは見ていますし、より結果を出して日本の戦力になってもらえることを期待しています。今はもう急速に吸収している時だと思いますけど、本当に野心を持って、ハングリーにトライしてもらいたいなと思います」 　今季の成長次第では、早期の日本代表入りも現実味を帯びそうだ。