意外と知らない、サブスク全盛の時代でも「iPod Classic」がいまでも人気の理由
なおiPod ClassicをSSD化する場合、microSDカードを最大4枚まで挿入可能(※iFlash製の変換ボードを利用する場合)。 512GBのmicroSDカードを4枚挿入した場合、2TBの大容量iPod Classicへと改造することができます(※上限曲数は5万曲)。全曲をWAVなど非圧縮音源にしたとしてもかなりの曲数が再生できるため、デジタルオーディオプレーヤーとして2TBの容量は2024年現在でもかなり魅力的な水準ではないでしょうか。 ■通信状況に依存することなく音源を再生可能 iPod Classicは「本体に楽曲が入っている」状態のオーディオプレーヤーです。つまりネットワークを介してサブスクで音楽を聴くのとは違い、通信状況がどうであれ、安定した楽曲再生が可能です。
たとえばSpotifyプレミアムの最高音質である320Kbpsは十分に高音質。しかしSpotifyにはネットワークの接続状況に応じて音質を調整する機能もあり、320Kbpsに遠く及ばない音質で再生されることも少なくありません(※Spotifyプレミアムではオフライン再生も可能) そのため、ネットワーク状況に左右されずに安定して高音質で再生したい(※別途320KbpsのAACもしくはMP3音源は必要)ならば、iPod Classicは魅力的な選択になり得ます。 ■320KbpsのAAC・MP3やロスレス音源を再生可能 iPod Classic(第6世代)は以下の音源が再生可能です。 ・AAC (16~320 Kbps) ・保護されたAAC (iTunes Storeから購入) ・MP3 (16~320 Kbps)、 ・MP3 VBR ・Audible (フォーマット 2、3、4) ・Apple Lossless ・WAV ・AIFF AACやMP3など圧縮音源にひと通り対応しているほか、WAVやAIFFなど非圧縮音源にも対応しています。SSD化及び大容量化したiPod Classicに320KbpsのMP3やAAC、もしくはWAV形式の非圧縮音源を入れ、優れたイヤホンやヘッドフォンで再生するのは音楽好きにとってはかなり魅力的です。 ■クリックホイールによる直感的な操作 iPod Classicのもう一つの特徴は、クリックホイールによる直感的な操作です。この操作方法はシンプルながら使い勝手がよく、ユーザーは簡単に曲を選択したり、音量を調整したりすることができます。 クリックホイールの操作感は今日のAppleの端末からはすでに消えてしまった「iPod Classicならではの魅力」です。iPodシリーズのファンだった方にとっては「いまでもiPodを使いたいけれど、いまから買うならば大容量でないと困る」といった観点から、iPod Classicが選ばれている側面があるでしょう。