「不信任決議に大義はない」 大阪・岸和田市長、解散理由を説明
大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)は24日午後、市内で記者会見し、自身の性的関係を巡って不信任決議を可決した市議会を解散したことを正式に表明した。永野氏は議会解散に踏み切った理由について「不信任決議は大義がない」と語った。 【写真で見る】永野耕平・岸和田市長が市議会を解散・記者会見 性的関係巡る問題 永野氏は性的関係にあった女性から損害賠償を求められた訴訟を巡り、女性に謝罪して解決金500万円を支払う内容で和解が成立した。 市議会は20日、「岸和田市は大混乱の異常事態で、市長の責任は重大である。このまま市政運営を任せることはできない。即刻、退陣を求める」などとする不信任決議を賛成多数で可決し、永野氏は失職か議会解散の判断を迫られていた。 永野氏は会見で「決議案では説明責任を果たしていないと言われたが、私は(女性側が)秘匿してほしいと言うこと以外については説明責任を果たしてきた」と指摘。自身が不在の中で不信任決議が可決されたことに触れ、「議会解散は大義がないと言われるが、不信任こそ大義がない」と訴えた。 永野氏は女性関係を巡る問題が発覚後の8日、所属していた大阪維新の会から正式に離党勧告の処分を受け、同日付で離党した。【中村宰和、郡悠介】