尖閣諸島警備強化へ 海上保安庁最大のヘリコプター格納庫を公開 鹿児島市
第10管区海上保安本部は28日、鹿児島市の鹿児島港谷山2区(七ツ島2丁目)で、10月に運用を始めた七ツ島運航支援センター・船舶燃料給油施設を報道陣に公開した。 【写真】七ツ島運航支援センターについて説明する山本修所長=28日、鹿児島市七ツ島2丁目の鹿児島港谷山2区
両施設の設置は、沖縄県・尖閣諸島周辺の警備強化のために同港に相次いで投入したヘリコプター搭載型大型巡視船の機動力を高めるのがねらい。 センターの核は大型巡視船に搭載するヘリの格納庫(約4400平方メートル)で、単独の格納庫として海保最大。現在5隻の巡視船に対しヘリ10機が使用しており、効率的な整備と迅速な出動を図る。鹿児島航空基地に所属する整備士、パイロット、通信士など82人が勤務する。船舶燃料給油施設(容量7000キロリットル)は国内最大規模。これまで海上でタンカーから給油していたが、悪天候時などでも安定的に給油できるようになった。 センターの山本修所長は「巡視船の近くでヘリを整備できるようになり、効率化できた。国民の安心・安全につながるように領海を守りたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島