激戦の米大統領選、トランプ復活かハリスの逆襲か…どっちにしても「日本企業」に襲い掛かる「増税」のヤバすぎる真実
ハリスなら「株価はゆるやかに上昇」
ハリスに話題をもどそう。彼女の特徴的な政策は、エネルギーである。太陽光発電、風力発電、地熱発電プロジェクトの拡大などのクリーンエネルギーの推進を掲げる一方で、石油・ガス生産に対しては不当な補助金を廃止すると主張している。 ハリスの政策は減税や支援金の財源として、財政赤字を拡大する可能性があるが、大きな負担にはならないだろう。一方、株式市場にとっては、クリーンエネルギー関連や不動産・住宅関連に追い風が吹き、石油・ガス関連には逆風が吹いたとしても、総じて緩やかな株価上昇が期待できそうだ。 しかし、トランプの場合は米国株に大きな重しをのせる可能性がある。 その懸念については、後編記事『トランプ再選で起きる「NYダウ暴落」に備えよ!新大統領誕生のあとに「株式市場」で起きる悪夢のシナリオ』でじっくり紹介していこう。
鷲尾 香一(ジャーナリスト)