祝25周年。『スター・ウォーズ エピソード1』の素晴らしかったところ25選
レイ・シールド
シールドという概念は『スター・ウォーズ』において新しいものではありません。しかし、旧三部作では実際にシールドを視覚的に見ることはなかったのです。 これまでは、ブラスターの射撃が閃光とともに消えることで表現されていましたが、『ファントム・メナス』ではシールドを視覚的に表現していることがわかります。 ドロイデカの一斉射撃からクワイ=ガンとオビ=ワンを守る球体状のものや、砲撃からグンガン軍を守る巨大なドームなど、シールドが目に見えるのは実に素晴らしいです。
パルパティーンの巧みな悪だくみ
非常にメタ的な話ですが、観客である私たちはパルパティーンが登場していることで、すぐにパルパティーンが悪事を企んでいることがわかります。 それでも、演じるイアン・マクダーミドは、元老院議員としての姿で登場するときは正にそうであるかのように高い演技力を披露するのです。 一方ダース・シディアス卿のシーンではかつての(劇中では未来の)帝国皇帝として要素が見られます。 議会において彼がパドメにコルサントの現状を説明し、ヴァローラム議長を退任させる流れに誘導していくあたりは、卑劣なまでに完璧に演じています。『ファントム・メナス』において、彼はケラケラと笑ったり、"正に悪役"といった見た目もしていませんが、実に魅力的な邪悪さを持っているのです。
政治的な背景
新三部作の最初のオープニングクロールとしていきなり課税について語られたのは、公開当時に物議を醸したりしました。 しかしながら銀河共和国がこのような政治的な泥沼に陥っていたことを知れたのはよかったといえます。 その後、現在のシステムが維持不可能になり、パルパティーンのような人物が利用しようとするためにうってつけの状況であることがわかるので、むしろ効果的だとも考えられます。
シミ・スカイウォーカー
アナキンの母であるシミ・スカイウォーカーは、一連のタトゥイーンでのシーンでのみ登場します。それでも、演じるペルニラ・アウグストは、その少ない出演時間にもかかわらず、アナキンの母として信じられないほど感動的な演技を見せてくれます。 息子に対する心配や不安と、自由を勝ち取った喜びと自分自身は取り残される絶望と、さまざまな側面を見せるシミの存在は、新三部作の基盤となるアナキンのストーリーの核となっています。 その後成長していくアナキンが抱える苦悩と正義感、そうした精神を定義づける意味でもうまく演じ切らなければキャラクターというわけです。そしてペルニラ・アウグストはその控えめな演技によって成功させました。