祝25周年。『スター・ウォーズ エピソード1』の素晴らしかったところ25選
途切れるホログラムのパルパティーン
新三部作ではいくつもミーム化されたものがありますが、そのひとつがホログラムのパルパティーンです。 ナブーの評議会が見つめるなか、通信障害により途切れ途切となったときにホロ映像が乱れ、パルパティーンが揺れたり歪んだりするというシーンは非常におもしろい。 この胴体が膨らんだ姿を見てください。これが後の帝国皇帝なのです。素晴らしい!
ナブーとコルサントの美しさ
旧三部作のスター・ウォーズがデザインの観点から注目に値する作品となった理由のひとつが、セットや小道具に「生活感」を添えたことでしょう。ほとんどすべてが少し汚れていたり、傷がついていることで、すべてのシーンにおいてそれらが登場する前から長い間人々に使われてきたものに見えるのです。 『ファントム・メナス』においては中盤のタトゥイーンでその美学を見せ、一方でその間に挿し込まれるナブーやコルサントのアールデコ調の清潔さと対比させているのが興味深いといえます。 先述のように、これらもスター・ウォーズでありながらスター・ウォーズではないようなものの一例です。タイムラインのこの時点における銀河の状況を物語っているという点でこの対比もうまく機能しています。
ガスガノ
ポッドレースのシーンでは、さまざまなデザインのエイリアンが現われます。とりわけガスガノには特別な賞賛を贈るべきでしょう。 ガスガノは第一に多腕デザインの魅力的な変人であることがまず素晴らしい。そして、ブーンタ・イヴ・クラシック・ポッドレースにおいて途中でクラッシュすることなく、最終的に2位入賞を果たしたという点も素晴らしいといえます。
パドメの玉座にあるブラスター・ピストル
ナブーという国のビジュアルアイデンティティは、平和主義者であり「軍事力よりも貿易や文化交流を優先する社会」という概念の喚起を目的としています。 軍事的なアイコンも洗練されたデザインとして表現されています。先述のスターファイター、木製のハンドルのブラスターや首都シード警備隊の制服、パドメや侍女たちの戦闘服などなど、ナブー社会の見え方を形作っています。 だからこそ、捕らえられたかのように見えたパドメが通商連合のヌート・ガンレイに対して形勢を逆転させるシーンは非常におもしろいといえます。玉座に飛び乗って、ひじ掛けのひとつにあるパネルを開けると隠されたいくつかのブラスター・ピストルが現われます。それを捕らえられた警備隊にすばやく投げ、集まったバトル・ドロイドを排除させ、ヌート・ガンレイとルーン・ハーコを捕虜にするのです。 ここで気になるのは、通商連合の侵攻の前から緊迫した状況であったことはわかりますが、パドメはいつから、つまりどれくらいの間玉座にブラスター・ピストルを隠していたのか、ということです。