ヘスス・ナバスが今季限りでセビージャを退団…チームの不調、自身のコンディション、クラブへの不信に疲弊して決断 | ラ・リーガ
セビージャは16日、元スペイン代表MFヘスス・ナバス(38)が今季限りでクラブを退団することを発表した。 セビージャの下部組織出身であるJ・ナバスは2003年にトップチームデビュー。2013~17年にマンチェスター・シティでプレーした以外、そのキャリアのすべてをセビージャに捧げてきた。17シーズンの在籍で出場した試合数はクラブ歴代最多の688を数え、39ゴール119アシストという記録を残し、UEFAカップ&ヨーロッパリーグ2回ずつ、コパ・デル・レイ2回、UEFAスーパーカップ1回、スペイン・スーパーカップ1回と8タイトルの獲得に貢献。セビージャは退団発表に際して、同選手を「クラブ史上最大のレジェンド」と形容した。 セビージャ、ひいてはスペインや世界を代表する右ウィンガー、サイドバックとして名を馳せてきたヘスス・ナバス。スペイン『マルカ』によれば、セビージャ退団を決断した理由は心身両面の疲弊によるところが大きいという。今季、残留争いに巻き込まれたチームをキャプテンとして引っ張り切れなかったこと(危機的状況で気を緩ませる選手たちがいることに理解ができなかったという)、自身が腰の問題を抱え続けて戦ってきたこと、クラブに対して不信感を覚えていたことなどが要因とされている。 財政難に陥っているセビージャは、ヘスス・ナバスと今季限りまで結ぶ契約の延長について、これまで同選手と話し合いの場をつくろうとしなかった模様。ヘスス・ナバスは退団の決定打とは言わないまでも、クラブのそうした姿勢を快くは思っていなかったようだ。『マルカ』は「彼は自身の魂と呼べるクラブが向かっていく場所を見届けることに疲れ果て、クラブを助ける力も残っていなかった。彼はもう、セビージャ最大の歴史となったのである」と記している。