<速報>強化試合初勝利の侍J・小久保監督は「さすが菅野」
WBCを目前に控えた侍ジャパンの台湾リーグ選抜との壮行試合が1日、福岡のヤフオクドームで行われ、日本は、攻守に収穫のある内容で9-1で圧勝、強化試合3試合目にして初白星を挙げた。 日本は打線を組み替えて臨んだが調子の上がらなかった山田(ヤクルト)をDHでなく「1番・二塁」で起用すると、先頭打者アーチ。5回には一死一、二塁から4番・筒香(横浜DeNA)の打席で、走者の秋山(西武)、坂本(巨人)が重盗を仕掛けた。前大会のプエルトリコとの準決勝での敗退時に失敗して議論となった重盗を成功させて、二、三塁にすると筒香の一塁ゴロの処理に相手が戸惑っている間に1点。さらに一死一、三塁から「チャンスで回ってきてランナーを返すことだけを考えていた」という中田(日ハム)がセンターへ犠牲フライを決めて2点目。タイムリーヒットなしの理想的な展開で3-0としたのは1点を争うWBCの戦いに向けては大きかった。 前日のゲームではバッテリーの課題が浮き彫りになったが、先発の菅野(巨人)は、カット、ツーシームを軸にした配球で三塁を踏まさずに4安打3奪三振の無失点。2番手の石川(ロッテ)も武器であるシンカー、カーブがWBC球にフィットして、3回を3安打6奪三振1失点。菅野は8日の豪州戦。石川はどこで先発するか微妙だが、先発予定の2人が安定感を見せたにも大きな収穫。 試合後、小久保監督は、場内のファンの前でインタビューに応じた。 ーー初勝利になりました。 「まず最初に、強化試合2試合のためナショナルチームを作って、この福岡にきてもらった台湾のチームに感謝をしたいと思います。まだ調子がいい選手と、まだそうでもない選手がいますが、きょうはなんといっても菅野、石川、そのあたりのピッチャーが非常にいいピッチングをしました」 ーー2人のピッチャーは期待に応えてくれそうですか。 「昨日の台湾打線のバットの振りを見たとき、非常に振れていると感じたのですが。さすが菅野という感じですね」 ーー5回に重盗で動きました。 「初回の山田のホームランのあと、なかなか点を取れなかったんですが、ワンストライクからのスチールを筒香が自己犠牲で見逃してね。そのあとに点が入ったので、いい攻撃だったと思います」 ーー足を絡め日本らしい戦いができたのではないですか? 「隙があればいけますが、なかなか相手も隙を見せてくれないので。隙を見せたらいける準備を徹底していますけどね」 ーー開幕まで強化試合は残り2試合になりました。 「明日大阪へ移動し練習をして明後日と5日のゲームで万全に仕上げて7日のゲーム(キューバとの開幕戦)に挑みたいと思います」