ベネズエラで大規模デモ 大統領選結果に抗議
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【7月30日 AFP】南米ベネズエラで29日、前日に投開票が行われた大統領選でニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領が再選したと発表されたことに抗議する大規模デモが行われた。治安部隊は催涙ガスやゴム弾を使用して鎮圧を試みた。マドゥロ氏の勝利をめぐっては、野党や国際社会からも疑問視されている。 首都カラカスでの大規模デモでは、「自由を!」「政権打倒!」とシュプレヒコールが上がった。マドゥロ氏陣営のポスターをはがし、火を付ける参加者もいた。 AFP記者は、治安部隊が催涙ガスやゴム弾を発射し、デモ隊が投石で応酬する様子を目撃した。 野党指導者のマリア・コリナ・マチャド(Maria Corina Machado)氏は記者会見で、入手した投票記録を検証したところ、野党連合候補の元外交官エドムンド・ゴンサレス(Edmundo Gonzalez)氏が627万票を獲得し、一方のマドゥロ氏はわずか275万票だったと指摘。次期大統領になるのは明らかに「エドムンド・ゴンサレス」だと主張した。 世論調査では野党が圧勝するとみられていたが、政権による不正投票への懸念が広がり、選挙期間中も政権から脅迫されたと訴える声が上がっていた。 マドゥロ氏勝利の結果を受け、国連(UN)や欧州連合(EU)、米国、中南米諸国も投票・集計プロセスに「透明性」を求めている。(c)AFPBB News