来年のU20アジア杯、そしてU-20W杯へ…メンバー入り狙う京都のU-20日本代表候補FW平賀大空「結果を出さないと残れない」
[11.30 J1第37節 町田 1-0 京都 Gスタ] 日の丸を背負うためにも、目の前の戦いに全力を尽くしている。後半18分から途中出場した京都サンガF.C.のFW平賀大空は、来年2月に中国で行われるU20アジアカップを目指すU-20日本代表候補。「Jリーグはあと1試合ある。そこで結果を出して、まず(代表に)呼ばれること。もし呼ばれたらそのなかでも結果を出さないと残れない」と最終節に向けて意気込みを語った。 【動画】アウェー中国戦の裏で起きていた珍事…日本代表FWがSNS上の声に反応「わざと」 0-0の状況でピッチに入った。役割はセカンドボールを拾って保持の時間を増やすこと。右ウイング、インサイドハーフと動きつつ、最後は左ウイングでプレーした。後半23分には左サイドから突破を図る。DFドレシェヴィッチをかわし、MF望月ヘンリー海輝のマークもはがしてPA左に進入。思い切りのいい攻撃で京都に勢いをもたらした。 「自分のところで一回キープして、リスクを冒すではないけど、一個運んでつなぐところがないと攻撃に転じられないというか、得点の匂いはしない」。果敢な姿勢で持ち味を出してみせたが、「自分で持つプレーもあったが、やっぱりミスしてしまったりもあった。それが改善できればもっとチームの助けになる」と課題も見出していた。 プロ1年目の昨シーズンはリーグ戦1試合、ルヴァン杯3試合1得点を記録。今シーズンはリーグ戦も23試合と出場機会を増やし、リーグ戦1得点、天皇杯2得点。だが本人は満足せず、「サッカー戦術的な中継に入って、自分のところで溜めを作るのもいいけど、やっぱり最後は点を取りに行かないと意味がない。溜めを作りながらもっとゴール前に顔を出せるようにならないといけない」と今シーズンを総括した。 今シーズンはU-19日本代表の活動にも多く参加した。直近でも9月にキルギスで行われたU20アジア杯予選では3試合中2試合で先発し、来年2月のU20アジア杯出場権獲得に貢献。11月にはメキシコ遠征にも帯同した。 メキシコ遠征では地元クラブや、U-19メキシコ代表、U-19ベネズエラ代表と対戦。平賀にとって初の南米勢との試合は学びも多かった。「個人のレベルの高さはすごく感じた。短い期間でチームを作り上げるのは難しいので、自分たちも最後は個人で決め切るとか、個人で守るというレベルをもっと上げないといけない」。日の丸の戦いを経験していくなかで、徐々に来年2月のU20アジア杯に向けて意識は高まっている。 U20アジア杯でベスト4に入れば、来年9月からチリで行われるU-20ワールドカップ出場が決定。それでも、まず平賀は「アジアチャンピオンとしてU-20W杯に行く」と2016年大会(前身AFC U-19選手権)以来となる2度目のアジア制覇を目標に掲げる。そのうえでU-20W杯、そして2028年ロサンゼルスオリンピックを目指していく。 「もちろん(ロス五輪は)意識している。でもその前に(26年北中米)W杯もある。そこも目指しながら、オリンピックだけにならずに。チームで結果を出していれば必然と選ばれると思う。そこはこだわっていきたい」。五輪を目指す上で重要な“A代表経由”を念頭に、さらなるレベルアップを誓った。