井上尚弥が輝いた「シュガー・レイ・ロビンソン賞」のすごさ 過去にはモハメド・アリ、パッキャオ、メイウェザーらも受賞
ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手が19日、全米ボクシング記者協会(BWAA)が選出する年間最優秀選手賞「シュガー・レイ・ロビンソン賞」を受賞しました。 【画像】2階級4団体制覇を達成し、ESPNの『年間最優秀選手』に選出されたボクシング・井上尚弥選手 「シュガー・レイ・ロビンソン賞」とは1940年代から活躍し、ミドル級において同一階級での世界王座を5度獲得したシュガー・レイ・ロビンソン選手の名を取ってつくられた賞。1926年に創設されたBWAAが年間の最優秀選手を表彰する目的で1938年からスタートしました。
初代受賞者は1910年代から活躍した元世界ヘビー級王者ジャック・デンプシー選手です。 過去には、世界王座を19度防衛した元世界ヘビー級王者モハメド・アリ選手や史上最年少の20歳5カ月で世界ヘビー級王座を獲得し、80年代後半のボクシング界を牽引したマイク・タイソン選手など、そうそうたる顔ぶれが受賞。さらに、世界6階級制覇を成し遂げたフィリピンの英雄・マニー・パッキャオ選手や世界5階級制覇しキャリア50戦無敗で引退したフロイド・メイウェザー選手は、ともに最多3度受賞しました。 現役選手では井上選手より先に2階級4団体制覇を成し遂げたウェルター級のテレンス・クロフォード選手が2014年に同賞を受賞するなど、ボクシングで世界に名をはせた者だけが受賞できる「シュガー・レイ・ロビンソン賞」。 日本人初の快挙を成し遂げた井上選手の今後に期待が集まります。