「ゴールに迫る回数が増えている」2戦連続でウイングバックが得点。鈴木雄斗が語る両ワイドの充実ぶり【湘南】
昨季はウイングバックの得点数が少なかった
現在J1で15位。残留を争う湘南ベルマーレだが、32節の鹿島アントラーズ戦は3-2で逆転勝ち、33節の東京ヴェルディ戦は2-0で快勝と、直近2試合で連勝を収めている。 【画像】ホーム平塚に集結!最後まで声援で後押しした湘南ベルマーレサポーター! 上記のゲームでは、今季の湘南を牽引してきたFWルキアンが3試合の出場停止で不在だったなか、福田翔生と鈴木章斗の2トップが目に見える結果を残した。ただ、攻撃のキーマンとなったのは、彼らだけではない。鹿島戦と東京V戦の勝利は、左右のウイングバックの躍動なしには語れないだろう。 鹿島戦では左の畑大雅が好プレーを連発した。0-2で迎えた45+3分に鈴木章の同点弾を演出すると、66分に右足でのコントロールショットで同点弾をマーク。その後に福田のゴールで逆転したチームにおいて、1得点・1アシストを記録した背番号3の存在感は絶大だった。 東京V戦では右の鈴木雄斗が積極的に攻撃参加。サイドでタメを作り、起点となる動きはもちろん、左サイドからのボールに飛び込むプレーも見せ、32分に利き足とは逆の左足で先制弾を決めてみせた。 2試合連続で左右のウイングバックが得点した湘南。昨季は同ポジションの選手の得点数が少なかったなかで、今季は畑が3点、鈴木雄が2点、小野瀬康介が1点とサイドプレーヤーのゴールが増えており、最近は勢いに拍車がかかっている印象だ。 ウイングバックが点を取る形ができつつあるチームを、鈴木雄はこう見ている。 「チャンスだと思ったら入っていくのは当たり前ですが、チームとして前進する力がついてきたからこそ、ウイングバックにチャンスが増えているのは間違いない。点を取れていない場面も含めて、ゴールに迫る回数が増えているのはすごくポジティブです。 今の湘南は、逆サイドからのクロスに必ずウイングバックが入っていく、という決まりごとがあるわけじゃないけど、チームとしての戦い方が成長してきたからこそ、個々の判断で前に出ていく回数が増えている。それは、ウイングバックに限った話ではないですが」 ウイングバックに得点機会を創出する重要性については、山口智監督も頻繁に口にしていた。鹿島戦と東京V戦で掴んだ良いイメージで、シーズン最終盤もピッチを大きく使った戦い方と両サイドの得点力で勝点を積み上げたい。 取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)