最高クラスの性能で6.9万円は凄い…ゲームスマホの最有力候補「POCO F6 Pro」クイックレビュー 高コスパでも細部に妥協なし
シャオミのサブブランド「POCO」から新型フラグシップスマートフォン「POCO F6 Pro」の国内展開が発表され、69,980円(税込)より公式ストア、楽天市場、Amazonで発売を開始している。ここではそのF6 Proの特徴やポイントをクイックレビューでお届けする。 【画像】POCO待望の新作スマホは「高性能」「120W急速充電」備わるハイコスパ機(フォトレビュー) 「POCO(ポコ)」は家電メーカー・シャオミのサブブランドとして、スマートフォンや周辺機器を展開しており、一貫して高性能、低価格のコストパフォーマンスに富んだ製品を手掛けている。2022年には日本国内に初めて上陸し、7万円の物理ボタン付きゲーミングスマホ「POCO F4 GT」を発売。それから2年の時を経て、グローバル発表と同時に「F6 Pro」の日本上陸が決定していた。
【外観】高級感ある背面 ★★★★★
フラグシップモデルは性能が気になるところだが、まずは外観から。簡単に筐体デザインを紹介すると、背面にはなめらかなマットガラスを、側面にはメタルボディをそれぞれ採用しており、非常にスタイリッシュ。特に背面は光の当て方によって見える柄が変わる仕様でもあるため、高級感も演出する。その一方で、付属するケースは単色かつ薄グレーで、せっかくの背面の良さを消してしまっており、残念。透明ケースを買う or そのままで使いたいところ。
【性能】世代と価格を加味した最適解 ★★★★★
続いて本命の処理性能。F6 Proでは、プロセッサにクアルコム社製の「Snapdragon 8 Gen 2」を採用。現在の最新プロセッサは「Gen 3」であるため、一世代前のものになるが、ほぼすべてのゲームタイトルにおいて申し分ない性能を担保しており、価格の抑え込みによるコストパフォーマンスの担保が図られている。 実際に手持ちのGen 3搭載スマホと比較してみても一般的なゲームプレイ(≠eスポーツ大会など)においては、殆どその差は見受けられず、激重で知られるオープンワールドゲーム「原神」をはじめ、「崩壊スターレイル」「アスファルト9」などは最高画質設定で楽しむことができる。また、メモリは一律12GBと申し分ない潤沢な仕様になっており、複数ゲームの同時起動でもカクつかない。(参考:Antutu V10ベンチマーク3回平均150万点) なお、ゲーム用途では、同じシリーズの世代間差よりもチップシリーズ間での性能差がより際立つ。たとえば同価格帯の7.2万円で新発売の「Pixel 8a」では、グーグル自社開発チップ「Tensor G3」を採用しているが、一部の最新ゲームタイトルでは最適化が行き届いておらず、ベンチマークテストでは同じ数値でも実際のゲーム体験で大きく劣ることが報告されている。一方、Snapdragonは国内外のスマホの多くに採用されていることから、ほとんどタイトルが最適化されているため、その点では「同価格帯でもゲームやるならF6 Pro」と言える。 そして、高性能チップゆえに発生する排熱問題について。F6 Proは独自の冷却システム「リキッドクールテクノロジー4.0」を用意しているものの、排熱機構(ファンなど)は搭載されていないことから、ROG Phoneのようなゲーム全振り機種には劣る。特に処理の重いゲームではメタルフレーム部分を触ると熱く感じるため、あくまで「ゲームを遊びまくれる普通のスマホ」として捉えておきたい。