阪神・大山 小笠原撃ち4試合12打席ぶり安打が先制打 2打席目以降は奮わず「しっかり反省」
「中日2-1阪神」(16日、バンテリンドーム) 淡々とした口調で、阪神・大山悠輔内野手は足早に歩を進めた。チーム唯一の得点を生み出す一打を放つも勝てなければ意味がない。「しっかり反省して、明日の試合に臨みます」。敗戦の悔しさを胸に押し込めた。 【写真】ヘルメットがズレるほど強振 空振り三振に倒れる阪神の主軸 集中力を研ぎ澄まし、仲間が作った好機を生かした。初回2死一、二塁。相手先発・小笠原が投じた高め140キロ直球を捉えた。鋭い打球は中前へ。二走・近本が生還し、1点を先制した。 本塁打を放った11日の広島戦(京セラ)以来、4試合12打席ぶりの安打&打点。「打者有利のカウントだったので、しっかり自分のスイングをすることを心がけました。初回から先制点を取ることができて良かったです」。試合前まで小笠原には今季9打数1安打、3三振と抑え込まれていたが、甘い球を逃さずに勝負強さを発揮した。 今季、得点圏では打率・326でリーグ4位。チャンスでは高い成績を残す。一方で、走者がいなかった2打席目以降に快音は響かず。先頭の2、3打席目は三ゴロ。1点を追う九回2死走者なしではフルカウントから守護神・マルティネスが投じた低めのスプリットにバットが空を切った。 得点は初回の1点のみに終わり、チームは4カード連続で初戦黒星。上位混戦の中で食らいつくためにも、ここが踏ん張りどころだ。勝負の夏を背番号「3」のバットで勢いづける。