日本ハム・伊藤「シンプルに悔しい」 六回途中4失点で降板 新庄監督の再登板示唆に「そのつもりで」 最短なら中1日
「CSパ・ファイナルS・第1戦、ソフトバンク5-2日本ハム」(16日、みずほペイペイドーム) 【写真】辛すぎる パ頂上決戦の大一番でKO降板 唇を噛みしめる伊藤の表情が切ない 日本ハムは初戦を落とし、相手のアドバンテージを含めて2敗と苦しい状況となった。それでも新庄監督は「まだまだまだー!あした、あした!」と努めて明るく自ら口を開いた。 CSファーストSを温存して、照準をこの日に合わせて登板したエース伊藤が、本来の投球を披露できなかった。六回途中4失点で降板。「ボールは走っていた」と言う通り、三振こそ9個奪ったが、序盤は甘く入った変化球を痛打され、四回には今宮、五回には栗原に被弾した。 「真っすぐに合ってないところを変化球を痛打されるっていうケースが多かったので、もったいないなっていうのと、シンプルに悔しいです」と振り返った。 新庄監督は「本人が一番悔しいでしょう。次は今年の最後の意地っていうのを見せてもらいたいと思いますよね」と再び登板の機会を作る思い。建山投手コーチも「いよいよ後がなくなったりすると行くかも分からない」とし「あしたの体の状態を見て考えたいですね」と明かした。 伊藤も「もうそのつもりで、しっかり準備したいなと思います」とリベンジを誓う。17日の第2戦に敗れれば、相手にリーチをかけられる。いよいよ崖っぷち。そうなれば中1日で登板する可能性もある。 CS制度となった2007年以降、パ・リーグではファイナルSの第1戦で敗れた下位球団が日本シリーズに駒を進めた例はない。それだけ重みのあるファイナルS初戦。満を持して登板したエースで、痛い星を落とした。