アロンソはオーストラリアGP57周目、ターン6手前で何をしたのか…ラッセルのクラッシュ誘発&20秒ペナの理由が明るみに|WEDNESDAY F1 TIME
このワンシーンについて『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #5』ではアロンソとラッセルに何があったのか検証。映像を見ながらレーシングドライバーの中野信治氏、番組MCであるサッシャ氏が、ターン6手前の駆け引きについて言及した。 アロンソが57周目に操作した、実際のデータを中野氏は確認したという。 中野「かなり(ターン6の)手前でブレーキを踏んでいるなと。(後ろにいるラッセルとの)近づき方を見ていても、それは明確ですよね」 サッシャ「これがルール的には20秒のタイムペナルティということは、ブレーキテスト的な危険なドライブに認定されてしまったと」 中野「実際にデータを見ても確かに手前の地点で(ブレーキを)踏んではいますし……。ただ、言い方を変えるとテクニックの一つでもあると思うんです。手前でブレーキを踏んでいるんですけど、アロンソももちろんベテランだしわかっているので。追突されるような距離感では実際になかった。ブレーキテストをしたって言われると、それは違うよ、という感じだと思う」 中野「コーナー出口に向けて、相手のダウンフォースを失わせて、コーナーの出口で自分のほうが(トラクションを)稼いで相手のスピードを殺すためのテクニックでもある」
実際に映像を見ながら、番組ではアロンソの走行について検証。52周目からラッセルがクラッシュした57周目まで、ターン6に至るアロンソのオンボードにあるリアカメラを、6ラップぶん並べながら紹介した。アロンソが走行中、何速に入れ、スロットルとブレーキをいつ操作したのか、速度は何キロ出ているのかもすべて可視化されている。 するとターン6のかなり手前で、57周目だけアロンソはブレーキを踏んだ。そして一度はブレーキを離し、他のラップでは270キロ台で通過する区間で、245キロまでスピードは低下。これで後方のラッセルがアロンソの後ろに近づいてくる。
【関連記事】
- ●サインツがオーストラリアGPで今季初V&フェラーリ1-2!フェルスタッペン序盤リタイアで波乱の展開に…角田裕毅はP8フィニッシュも7位繰り上がりで今季初入賞|F1
- ●角田裕毅が『F1』公式によるオーストラリアGPパワーランキングで3番手評価!「母国GPの僚友リカルドよりも前でRBをけん引し続けた」|F1
- ●角田裕毅「去年のようなアップダウンはない」RBのマシンは昨季より力が向上…次戦鈴鹿に向け冷静に「いつも通りで」|WEDNESDAY F1 TIME
- ●「完璧な週末…ユウキは完全に成熟したドライバー」重鎮マルコ博士がオーストラリアGP7位入賞の角田裕毅を称賛|F1
- ●2024 F1日程・カレンダー・スケジュール|F1