冬季五輪の一部北朝鮮との分散開催案をIOC歓迎も海外メディアは懸念
また米国でオリンピック放映権を持つNBCは、通常オリンピックにスポンサー企業を招待しているが、平昌五輪は安全への懸念から米国内の別の場所にスポンサー企業を招待する予定であることも報じている。 スポーツと政治を切り離して考えることが五輪精神ではあるが、過去には、アパルトヘイト政策をしいていた南アフリカが、五輪への出場機会が与えられなかったことも例として挙げられた。 「スポーツは今も国際的な市民権を誘発するのに最も影響を与えるものである。南アフリカはスポーツ界から追放処分を受けていたが、これが南アフリカを正しい道のりへと戻ることを助けた。そして、ネルソン・マンデラは1995年のラグビーワールドカップを国の傷をいやすものとして使った。北朝鮮は国際社会でよいふるまいをしていないのに、開催したいからという理由で、開催させるのはよいことなのだろうか」 南アフリカは民主化するまで長らくスポーツイベントからは閉め出されてきた。そのことが結果的に民主化への助けとなっていると、ケリー記者は考えている。北朝鮮が平昌五輪の分散開催地になることは、平和への助けにならないのではないのではないかという意見を主張。「北朝鮮はオリンピックの開催国には見合わない」と厳しい意見で記事を締めくくった。