「『もうダメだから覚醒剤買ってきて』と20万渡された」性的機能衰えで元夫から頼まれたと“紀州のドン・ファン”元妻 なれそめから覚醒剤購入まで証言
■野崎さん亡くなる直前に「死にたい」 様子がおかしくなったと須藤被告
和歌山地裁前から樋口記者が報告する。 関西テレビ 樋口諒記者:午前10時40分から始まった裁判ですが、予定の時間をオーバーして、午後5時を過ぎた今もまだ続いています。須藤被告は、基本的には裁判官の方をまっすぐ見て話していましたが、時折自信なさげに弁護側の方を見て話す場面もありました。8日の被告人質問では、野崎さんと須藤被告の出会い、結婚生活や、さらには野崎さんが亡くなった日のことまで、弁護側が時系列に沿って質問をしていました。 須藤被告の様子について印象に残っていることはありますか? 関西テレビ 樋口諒記者:結婚後も和歌山と東京を行ったり来たりしていた須藤被告ですが、それに対して野崎さんは頻繁にメールや電話で連絡を取っていました。 ただ少し会えない期間が続くと、野崎さんから『自分らの関係はもう終わりだな』と急に態度が変わることがあったそうです。須藤被告は、『態度がコロコロ変わるコロちゃん。子どもだなと思った』などとはっきりと自分の思ったことを話している印象でした。 そして話がコロコロ変わるというところに関連して、須藤被告の方から野崎さんに対して『離婚します』と伝えたこともあり、野崎さんから引き止められることもあったということです。 また亡くなる直前の話も裁判の終盤では出てきましたが、亡くなる直前に野崎さんの愛犬が死ぬということがありました。それから野崎さんは、周囲に『死にたい』と話すようになったり、さらにその後は『会社の従業員が自分のお金をくすねている』と、周りに被害妄想を話すようになったり、亡くなる当日に関しては、いきなりハウスキーパーに電話をかけて怒鳴るなど、様子がおかしくなったと須藤被告の口から語られました。
■殺人事件なのか、須藤被告が犯人なのかが争点
今後の裁判の争点について教えてください。 関西テレビ 樋口諒記者:まず一つ目はそもそもこれが殺人事件なのかということ。そして2つ目が、仮に殺人事件だったとして、須藤被告が犯人なのかということです。 直接的な証拠がない中で、これまで検察側が状況証拠を積み重ねてきました。須藤被告のスマホの検索履歴をあげて、『完全犯罪』、『老人 死亡』などと検索していたことを指摘しているんですが、8日の裁判ではこれに関する質問は出ませんでした。来週も被告人質問が続き、検察側からの質問が続くことになるんですが、この部分がどう問われるのか、須藤被告がどのように答えるのかが注目されます。