【ハイライト動画あり】タックルとセットプレーで早稲田が上回る。雨中戦で明治を得点差以上に圧倒
ファイナルスコアは36-26。体感では、この日の両チームのパフォーマンスには、もう少し大きな差があったように感じた。 【ハイライト動画】明治大学 vs. 早稲田大学
6月2日(日)、新潟でおこなわれた春の早明戦(関東大学春季交流大会/Aグループ)は、10点差で早稲田が明治を破った。 雨天の中、デンカビッグスワンスタジアムには4151人のファンが集まった。
先制点は前半7分だった。 明治の1年生SO萩井耀司がインターセプトで相手のパスをカット。戦況を読んで、前に出るタイミングも良かった。非凡さを感じさせるプレーだった。
しかし前半を終えたところで21-5とリードしたのは早稲田だ。 この日の赤黒ジャージーは、攻守とも鋭く前に出続けた。ウエットな天候もあり、そのプレッシャーを受けた紫紺のジャージーからは何度もボールがこぼれた。
この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチには早稲田の3番、亀山昇太郎を推したい。スクラムで優位に立つ原動力となった。自分のサイドで相手を押し込んだ。 明治のプライドあるエリアで上回ったことは、仲間を勇気づけた。反則を誘い、チームを前に出した。
1年時から出場機会を得ている亀山も4年生になった。昨シーズンはベンチスタートばかりでプレータイムが少なかった。 いつも、悔しさを味わって這い上がってきた116キロの重量PRは、ラストイヤーに燃えている。
この日の早稲田FWは積極的に前に出た。 前半17分のトライは相手反則で得たPK後のラインアウトから。日本代表にも選ばれたHO佐藤健次主将が、スローイング後に走り込んで防御を突破した。直後のラックから出たパスを受けたPR杉本安伊朗がインゴールに入った。
31分に挙げたトライは、スクラムで相手反則を誘ったあとだった。 敵陣深い位置での左ラインアウトからモールを組む。FWの塊は真っ直ぐ進み、押し切った(トライスコアラーはHO佐藤主将)。
スクラムから好機を掴んだのは、前半36分も同じだった。早稲田はスクラムで押し込み、紫紺の塊を後退させる。 レフリーがコラプシングのアドバンテージを取る中、明治の防御は前に出られなかった。その状況でフラットなパスをつなぎ、外側で前へ。振り戻しのアタックにFWが縦に走り込み、LO栗田文介がトライランを越えた。