51歳で乳がん発覚の長山洋子(56)全摘手術も「9歳の娘には自分からは伝えられず」普段使わない乱暴な言葉をノートに綴った日々
同じがん仲間の存在にも支えられました。がんを公表してから「実は私も…」と、明かしてくれた友人がたくさんいたんです。仲間と交流し、いろんな話を聞いたり、励まし合ったりしたことで、ずいぶん気持ちが落ち着きました。 ── 同じ思いを共有できる仲間の存在は心強いですね。 長山さん:そう思います。同じ乳がん患者でも、人によって症状も違えば、治療の選択も違っていて、考え方は十人十色だと知りました。 抗がん剤の治療をしながら、後半はレギュラー番組の収録に参加。10月には、コンサートの舞台に復帰しました。落ち着いてからステージに戻るという方法もあったと思いますが、治療でこもりきりだと、余計なことを考えてしまうので、無理のない範囲で歌わせてもらうほうが自分には合っていたようです。
PROFILE 長山洋子さん ながやま・ようこ。1968年、東京都生まれ。1984年に「春はSA-RA SA-RA」でアイドル・ポップスシンガーとしてデビュー。86年にユーロビートの代表曲「ヴィーナス」をカバーし、大ヒット。88年、映画『恋子の毎日』に主演し、女優としても活躍。93年に25歳で演歌歌手に転身し、以後、演歌界で活躍。2009年にアメリカ人実業家と結婚し、翌年に長女を出産。 取材・文/西尾英子 写真提供/長山洋子
西尾英子