51歳で乳がん発覚の長山洋子(56)全摘手術も「9歳の娘には自分からは伝えられず」普段使わない乱暴な言葉をノートに綴った日々
── 8月1日にがんが判明し、8月30日には手術を受けたとか。 長山さん:「早いですね」とよく言われますが、本当はもっと早く手術したかったくらい。その後は、3週間に1度の抗がん剤治療を4クール行いました。 ── 当時、お子さんは9歳だったそうですね。病気のことはどんなふうに説明されたのでしょうか。 長山さん:娘には、私の口からは直接伝えませんでした。子どもだから、死に直結して考えてしまうかもしれないし、自分がそれくらいの年齢のころを考えると、説明されても理解が追いつかないだろうなと。不安にさせたくなかったので、「ママは病気をしたから入院をして手術してくるね」とだけ伝えましたが、あとから夫が娘に話してくれたみたいです。
── 闘病中はどんなふうに過ごされていたのでしょうか。 長山さん:抗がん剤の影響で体はつらかったですが、常に最悪の状態を想定して、「それよりはマシかもしれない」と考えるようにしていました。胸がムカムカして吐きそうになっても、「実際に吐くまでには至っていないから、まだラクなほうなのかもしれない」とかいう感じで。小さな口内炎が2、3個できたときには、「ネット上の画像で見たもっとひどい口内炎と比べたら、まだマシ」と自分に言い聞かせていました。先生には、「何もしないと筋肉が落ちて体が弱ってしまうから、可能な範囲で動いたほうがいいですよ」と言われたので、できるだけ普通の生活を心がけていましたね。
■ネカティブな気持ちはノートに書きまくった ── 闘病中はどうしても大きなストレスにさらされてしまいます。気持ちがつらくなったときには、どんなふうにメンタルを保たれていたのでしょう? 長山さん:闘病中は、どうしてもメンタルがネガティブに傾いてしまいます。そんなときは、つらい思いをノートに書き込んでいましたね。誰にも見せないストレス発散のためのノートだから、普段使わないような乱暴な言葉も感情のままにダーッと書いて。すると、不思議と気持ちがスッと落ち着いていくんです。私には、すごく効果がありましたね。