公務員の平均給与と退職金はいくら?民間企業と比較!
国家公務員一般職の採用試験は、すでに大卒者の合格発表を8月13日に終えています。現在は、高卒者の試験選考が行われています。 ◆国家公務員と地方公務員の違いや公務員の平均給与・退職金を一覧で見る 地方公務員もすでに採用試験が行われており、全国さまざまな自治体で職員を募集している最中です。 学生や第二新卒が公務員を志望する理由として「時代に左右されない安定性」や「福利厚生の充実」などが挙げられます。一方で、公務員の業務領域は社会保障、福祉、経済、インフラ、財政と多岐にわたります。そのため、部署によっては「激務にもかかわらず給料が低い」といったケースもあるようです。 公務員の給与体系は、民間企業とどう異なるのでしょうか。この記事では、公務員の給与や退職金について、元公務員の視点を交えて解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
国家公務員と地方公務員の違い
公務員は「国家公務員」と「地方公務員」の2つに分かれます。どちらも職業は同じですが、職種や勤務先は大きく異なります。それぞれの違いは以下のとおりです。 国家公務員は、各省庁職員や国税専門官など、国家全体にかかわる仕事をする職業です。国の政策や各省庁の方針に基づき業務をしています。 一方、地方公務員は地方自治体で行政サービスを提供する職業です。役所・役場の職員のほか、市区町村立病院の医師や看護師、公立学校の先生、警察官、消防士とさまざまな職種があるのが特徴です。 では、国家公務員と地方公務員の給与・退職金にはどのような違いがあるのでしょうか。次章以降で解説していきます。
国家公務員の平均給与と退職金はいくらか
国家公務員の平均給与・退職金は、以下のとおりです。 ・平均給与:41万4801円 ・退職金(定年):2112万2000円 では、それぞれをより詳細に見てみましょう。 〈平均給与〉 ・全俸給表:41万4801円 ・行政職俸給表(一):40万5378円 ・行政職俸給表(二):33万553円 ・専門行政職俸給表:45万499円 ・税務職俸給表:42万9500円 ・公安職俸給表(一):38万8322円 ・公安職俸給表(二):41万3124円 ・海事職俸給表(一):45万7470円 ・海事職俸給表(二):37万6531円 ・教育職俸給表(一):47万5312円 ・教育職俸給表(二):46万304円 ・研究職俸給表:56万4510円 ・医療職俸給表(一):84万5153円 ・医療職俸給表(二):36万2560円 ・医療職俸給表(三):36万5921円 ・福祉職俸給表:38万6299円 ・専門スタッフ職俸給表:60万9589円 ・指定職俸給表:103万3216円 ・特定任期付職員俸給表:64万2691円 ・第一号任期付研究員俸給表:47万6310円 ・第二号任期付研究員俸給表:39万9592円 ※給与は扶養手当や地域手当など諸手当を含む。 〈退職金〉 ・合計:1104万3000円 ・定年:2112万2000円 ・応募認定:2524万7000円 ・自己都合:274万5000円 ・その他:212万1000円 国家公務員の給与は職種ごとに差があります。特に医療職や指定職、研究職といった職種は給与が高くなっています。指定職とは、一般的な管理職クラスのことを指します。省庁の審議官・部長や局長などが該当する職種です。 また、退職金も平均で1104万円となっています。特に定年時は2000万円超えとなっています。手取り金額は2000万円よりも少なくなりますが、それでも老後生活の資産の一つとして十分に活用できる金額です。 では、地方公務員の給与・退職金も確かめてみましょう。