校外にも学びはたくさん 第4回 宇宙と私たちの暮らし
佐賀県立宇宙科学館ゆめぎんが(佐賀県武雄市)
「宇宙から地球・佐賀を発見する。佐賀から地球・宇宙を発見する。」をテーマに1999年に開館した。地球・佐賀・宇宙の3つの発見ゾーンからなり、最新の投映機を備えたプラネタリウムもある。時事や季節をテーマにした企画展・ワークショップを開催するなど何度訪れても新しい発見ができるよう工夫を凝らしている。現在の館長は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員を兼任。佐賀県が主体となってJAXAとの連携を生かした教育的な取り組みを行っている。
地球発見ゾーンは1階に位置する。1.3メートルと4.5メートルの高さにある細いロープの上を重りがついた自転車で移動し、重力を感じてもらう「スペースサイクリング」が人気。自転車に乗ると下に地球を、周りに月の模型を見ることができ、宇宙旅行気分が楽しめる。そのほかに磁力や光を感じられるような展示もあり、宇宙の中に地球が存在していることを体験しながら学ぶことができる。
宇宙発見ゾーンは3階にあり、2024年3月に「宇宙へのはるかな旅~宇宙と人類の壮大なドラマ~」をテーマにリニューアルする。最新の宇宙科学や技術を楽しく学び、宇宙と自分たちのつながりを体感することができる。また、JAXAが監修した『HTV-XG』で物資を月へ運ぶ管制官になりきるシュミレーションゲームや、月・火星・冥王星の重力の違いを体感できる大型装置などがあり、ここでしか体験できない体験型展示が多数ある。
1階の佐賀発見ゾーンでは、有明海に生息するムツゴロウなど希少な生き物も観察できる。県内外から年間約27万人が来館するが、その多くの人がミュージアムショップの品ぞろえの良さに驚く。特に宇宙食はパンやカレーにサバ缶、ようかんなどもあり、とりわけ修学旅行生が喜んで買っていくという。
佐賀県立宇宙科学館ゆめぎんが 佐賀県武雄市武雄町永島16351 大人520円 高校生310円 小中学生200円 幼児(4歳以上)100円 平日 午前9時15分~午後5時15分 土日祝日 午前9時15分~午後6時(チケット販売は閉館の30分前まで) 休館日は月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)だが、春休み・大型連休・夏休みは開館する。その他施設点検などで臨時休館することがあり、ホームページを参照。 0954・20・1666