『ビートルジュース』ウィノナ・ライダー波瀾万丈の人生
華やかな交際歴
当時の私生活も華やか。『ヘザース/ベロニカの熱い日』(1988)で共演したクリスチャン・スレイターと1989年頃まで交際。そして、別の映画のプレミアでウィノナに一目惚れしたジョニー・デップと『シザーハンズ』で共演し、交際がスタート。ジョニデが腕に「Winona forever(ウィノナよ永遠に)」とタトゥーを入れた(破局後にWino forever(アル中よ永遠に)に修正)ことも話題を集めた。2人は交際開始からわずか5か月後の1990年7月に婚約するが、当時、ジョニーは26歳、ウィノナは18歳。交際は長続きせず、1993年にジョニーが破局を明かしている。 その後、1994~1996年頃には人気バンド、ソウル・アサイラムのボーカル、デイヴ・パーナーと交際。1997~2000年頃は、共通の友人グウィネス・パルトローを通して知り合ったマット・デイモンと交際している。
万引き事件の衝撃
しかし、2001年に雲行きが怪しくなる。まず、ロンドンで新作映画の撮影開始直前に、体調を崩して入院し、映画を降板しなくてはならなくなる。映画はお蔵入りになったが、ウィノナはこの映画に情熱を注いでいたという。
そして、大事件が起きたのは、この年の12月。ウィノナはロサンゼルス・ビバリーヒルズの店で、4,700ドル(約66万円・1ドル140円計算)相当の服やアクセサリーを大型バッグに入れてそのまま店を出たとして、万引き容疑で逮捕されてしまう。L.A. Timesなどによると、この時、彼女のカバンからは鎮静剤も見つかった。そして裁判で、3年間の保護観察と480時間の社会奉仕活動、1万ドルの罰金の有罪判決が下されたのだ。その後、出演作は激減し、2000年代には大きな出演作がなくなってしまう。
そんな彼女の転期となる出来事が起きたのは、2010年。ウィノナがヒロインをいじめる人気バレリーナを演じた、ダレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』(2010)のプレミアでのこと。ここでウィノナは、サスティナブルなファッションを提唱する衣料会社ルームステイト(Loomstate)の共同経営者兼デザイナー、スコット・マッキンレー・ハーンと出会い、それから現在まで14年間にわたって交際を続けることになる。当時の彼はウィノナのことをよく知らず「『フィフス・エレメント』(ウィノナは出演していない)のあなたは素晴らしかったです」と、別の女優と間違えていたと、ウィノナ自身が楽しそうに語っている。