サンダース米議員、「オゼンピック」価格巡りノボCEOとの協議望む
(ブルームバーグ): サンダース米上院議員は、2型糖尿病治療薬「オゼンピック」が世界的に大ヒットしているデンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクの最高経営責任者(CEO)と来週会って、同薬の値下げについて話し合いたい考えだ。オゼンピックの製造コストは価格をはるかに下回るとの調査結果が引き起こした議論がさらに広がる可能性がある。
ノボの月1000ドルの糖尿病治療薬、5ドル未満で製造可能-調査
サンダース氏はオゼンピックを含むGLP-1受容体作動薬のコストに関する公聴会開催を自分は検討しているが、まずはラース・フルアーガー・ヨルゲンセンCEOと個人的に会って価格について協議したいと語った。
上院厚生教育労働年金委員長を務めるサンダース氏はヨルゲンセン氏との会談について、「われわれは来週実現するよう取り組むつもりだ」と語った。
ノボの広報担当者はヨルゲンセンCEOがサンダース氏と会うかどうかについてコメントを控えた。同社は発表資料で、医薬品の「価格面の課題は実際に存在する」とした上で、米国の患者の薬代支払いを支援する選択肢を提供していると説明した。同社は、オゼンピックなどの医薬品の供給拡大に多額の費用がかかっているとしている。
週1回注射するオゼンピックの米国での定価は1カ月分で968.52ドル(約14万7000円)だが、今週「JAMAネットワーク・オープン」に掲載された調査結果は同薬が利益込みで月5ドル足らずで製造できると指摘した。
サンダース氏はオゼンピックの価格が 「全く不合理」で 「法外」だとし、カナダやヨーロッパでの販売価格まで大幅に引き下げるべきだと語った。
原題:Bernie Sanders Wants to Meet Novo CEO Next Week on Ozempic Price(抜粋)
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Madison Muller, Robert Langreth