地方議員名義の偽造マイナンバーカードを使って現金をだまし取ったなどとして、男が追送検されました。 　詐欺などの疑いで追送検されたのは、名古屋市東区の自営業、松尾裕也容疑者(40)です。 　警察によりますと松尾容疑者は今年5月、買い取り店で岐阜県の多治見市議である獅子野真人さん名義の偽造マイナカードを使って、スマホ2台分の売却を申し込み、代金29万6000円をだまし取った疑いがもたれています。 　空箱に乾電池などを入れて密封し、新品を装っていたということです。 　調べに対し「スマホの代わりに乾電池を詰めたことがある」と供述したものの、黙秘に転じているということです。　

「議員活動の中で個人情報は、欠かせない情報」

多治見市 獅子野真人 市議

「驚いたのが正直なところ。まさか岐阜の多治見で、ましてや僕がそういう被害に遭うことに驚いた。議員活動の中で個人情報は欠かせない情報だと思っています。そこを悪用するのは許せないし、議員活動に支障が出るので困ってしまいます」（多治見市 獅子野真人 市議） 　松尾容疑者は他にも、千葉県の船橋市議会議員名義の偽造マイナカードを使って銀行口座を開設し、現金約100万円の利益を不正に得た疑いなどでも追送検されています。