瞬く間に会場キャパ350→2000に…永井真理子の80年代 57歳の今もライブでは「アドレナリンが出まくっています」
世代を超えるファン
「デビューした頃は私より年下の中高生のファンが多かったんです。部活や受験の思い出を私の曲に重ねてくれている人が多いみたい。親世代になり、子供と一緒にライブに来てくれる人も大勢います。ネットで昭和や平成初期の曲を聴いてハマった若い子も多いですよ」 近年は無用な緊張をすることがなくなった。伝えたいことをしっかり伝えようという気持ちが強いからだ。既に50代も半ばを超え、残り時間が必然的に少なくなる中でやりたいことを全部やろうという思いを強くしているという。 若い頃のような高い声は出づらいが、むやみに出そうとも思わない。今の音域の声の方が自身の年齢の思いに合うとポジティブに捉えているのだ。
ライブは「告白の場」
デビュー当時にプロデューサーから、CDなどの音源は何度も繰り返し聴くもので、聴く側の気持ちで感情を揺らせばよく、歌う側が感情を込めすぎるのはトゥーマッチと教わった。それを守り、レコーディングには無心で臨む。逆にライブでは気持ちを思い切り込める。感情があふれ、涙や笑いとなって現れることもしばしばだ。 「メッセージ性の強い楽曲が多いといわれますが、自分へのメッセージとして歌っています。人に押し付けるのはおせっかいだし、おこがましい。ただ共感してもらえるのは嬉しい。ライブは告白の場。気持ちを投げては受け取ってもらい、お客さんから受け取る。エネルギーのやり取りでアドレナリンが出まくっていますよ」 10月13日には「EXシアター六本木 」で「永井真理子Special Live 2024 ~君が光を照らす~」を開催する。永井への楽曲リクエストやスペシャルゲストの登場も予定されているそうだ。 「二部構成の違うコンセプトで見せる永井真理子で、会場に来た人と思い出を作れるシーンを考えています」 いずれは空にまつわる曲を集めた、星空を眺めながらのライブなども実施したいという。走り続ける姿を今後も見せてくれそうだ。 *** 今も全力投球を続ける永井。第1回【永井真理子が「人生をかけよう」と思った短大時代のバンド なぜかソロデビューにつながった思わぬ“事故”とは】では、幼少時からデビューに至る短大時代までについて語っている。 デイリー新潮編集部
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