「フラアニ」「B8」など最近増えている新設アニメ枠、実際どんな作品が放送された?
日曜16時30分枠(TBS系、日曜夕方)
『七つの大罪 黙示録の四騎士』 『戦隊大失格』 『杖と剣のウィストリア』 TBS系ではMBS制作の日曜17時枠の「日5」が放送されていましたが、2023年10月からは日曜16時30分枠が新設され、1時間連続でアニメが放送されるように。この枠では『七つの大罪 黙示録の四騎士』や『戦隊大失格』、そして傑作『杖と剣のウィストリア』と少年マガジン系の作品がアニメ化されました。 「日5」枠の『シャングリラ・フロンティア』や『夜桜さんちの大作戦』、他局で夕方に放送された『キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編』や『め組の大吾 救国のオレンジ』などと併せて週末の夕方は少年誌系アニメの独壇場となりつつあります。
アガルアニメ(CBC・TBS系、日曜夜)
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』 『キン肉マン 完璧超人始祖編』 「名古屋から、日本が、世界がアガるアニメを届ける」という意欲的なコンセプトを掲げ、2024年4月からスタートした「アガルアニメ」。今のところ転生ものと『キン肉マン』を入れ替わりで放送しており、2025年1月5日には「アガルBLナイト!」と称して『猫になりたい田万川くん』というBL作品を放送する模様。各作品で「アガる!」かは人それぞれでしょうが、面白そうなものなら何でもやろうという姿勢は高く評価したいです。
日曜23時45分枠(テレビ東京系、日曜夜)
『ブルーアーカイブ The Animation』 『菜なれ花なれ』 『ぷにるはかわいいスライム』 「アニメと言えば」のキー局であるテレビ東京も、日曜23時台というアニメ的なゴールデンタイムに参入しています。おかげで同時間帯は多数の作品の放送が重複し、“アニメトロッコ問題”といった風情を醸し出すようになった昨今。 この枠で放送されたのはアニメファンウケしそうな作品ばかり。2025年1月からは注目のMAPPAオリジナル作品『全修。』が予定されており、さらに存在感を強めそうです。
スーパーアニメイズムTURBO(MBS・TBS系、金曜夜)
『WIND BREAKER』 『女神のカフェテラス』(第2期) 『ダンダダン』 2012年から始まり、複雑怪奇な変遷を経ながら現在まで続いているTBS系の深夜枠「アニメイズム」の最新枠が「スーパーアニメイズムTURBO」です。2024年4月『WIND BREAKER』を皮切りに、異様な面白さを称えた『女神のカフェテラス』(第2期)や見事なアニメ化を果たしている『ダンダダン』と個性的な顔ぶれで、歴史の重みを感じられます。
そろそろ期待したい新たなゴールデンタイム放送枠でのアニメ放送
このようにいろんな枠でそれぞれに特徴あるような、ないような具合で多数のアニメが放送されています。この動きは2025年以降もしばらく続くでしょう。そうなると次にお願いしたいのはゴールデンタイムでのアニメ放送です。 もちろん『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』なども面白いのですが、さらに上の年齢にも響きそうな作品が放送されると今のアニメファンにとって新鮮、かつさらにアニメファンが増えることにつながるのでは。2024年は『【推しの子】』第2期の最終話がTOKYO MXで19時から放送されましたが、こうしたチャレンジングな姿勢を勝手に期待したいものです。
はるのおと