リーマンショックで〈全財産1,100万円〉をわずか1ヵ月で失った後、4年で復活を遂げた〈億トレーダー〉が徹底している「守りの資金管理」とは
FXにおいて、リスクは避けたいもの。FX専業トレーダーであるぶせな氏が提唱する「守りの資金管理」とはどのようなものなのでしょうか。ぶせな氏の著書「【究極進化版】最強のFX 1分足スキャルピング」(日本実業出版社)より、自分の資産を守る、資金管理の方法について詳しく見ていきましょう。 【画像】「30年間、毎月1ドルずつ」積み立て投資をすると…
「1日に〇%負けたらその日はトレードしない」は正解?
資金管理には、攻める資金管理もあれば、資産を守るための管理方法もあります。ここでは、守りの資金管理の考え方を見ていきます。 たとえば、「運用資金の5%負けたらその日はトレードをやめる」というような資金管理方法を聞いたことがあるでしょうか。1日の負け額を増やさないためには、たしかに核心をついたルールです。しかし、人によってロット数や経験も、資産に対する運用資金も違います。 また、スキャルピングなのか、スイングトレードなのか、トレード手法も違いますし、そもそも5%という数値が正しいのかという疑問もわいてきます。ある人は、資金の3%も一度に負けたら、その後のトレードに恐怖を感じて躊躇するかもしれません。逆に、10%くらい減ったとしても、リスクとして受け入れてヘッチャラな人がいるかもしれません。その人の状況およびリスクのとらえ方により、正しいかどうか判断が分かれるところがあるのです。 このような、「1日に〇%負けたらその日はトレードしない」というルールは間違っているとは思いませんが、正しいとも思いません。もし、その日のトレードをやめてしまったら、そのあと大きなチャンスがあってもトレードできません。スキャルピングは数をこなすことで期待値に収束していきます。「アジア時間で〇%負けたから、欧州とニューヨーク時間のトレードをやめる」となると、数をこなすことができなくなり、必要な経験を積むまでに時間がかかってしまいます。 ですから、ロット数や損切り幅で資金管理をすべきかもしれません。資金に対して、1回の負け額が大きいからこそ、資金に対する損失割合が多くなっているのです。また、そもそも「〇%負けたら……」というのは、相場とは無関係なので、自分の負けの都合を相場にあてはめているだけにすぎません。ただ、大損しないために、このような決めごとを持つことはいいことだと思います。自分の財産なので、どんな資金管理方法がいいかは、自身で考えることが何よりも大切です。
【関連記事】
- 1ドル157円台への急反落は「今年3度目の為替介入」か…いよいよ近づいてきた、投機筋による〈円売り戦略〉終焉の可能性【国際金融アナリストの考察】
- FXの勝敗の9割を左右する!…相場のトレンドの〈見極め力〉を上げるために、必ず頭に入れておきたい〈王道の理論〉【FXで借金完済を果たした敏腕トレーダーが助言】
- 社用車がフェラーリ…税務調査官「社長の趣味ですよね?」→最終的に〈経費計上〉が認められた驚きの理由【税理士の助言】
- 勝てる相場を見極めるコツとは?…カリスマFXトレーダーが「様子見」を推奨する〈4つのタイミング〉
- 株式、投資信託、FX…「投資開始前に勉強したこと」と「その後、実際に活用している知識」とは?【個人投資家への意識調査】