「阪神間モダニズム復活の会」発足1年、ジャズを楽しむ/兵庫
「心のお洒落を致しませんか?」をキャッチフレーズに、神戸市東灘区に本社のある株式会社イハラ楽器の庵原豊治代表取締役社長らが立ち上げた「阪神間モダニズム復活の会」が7月で発足から1年を迎えた。ジャズボーカリストの三好由美さんとピアニストの糸原摩理さんを迎えて15日に行われたコンサートでは、地元神戸のスイーツの老舗「ゴンチャロフ」が経営する、神戸市中央区のイタリアン・レストラン「GARNIER(ガルニエ)」で神戸の政財界の中心を担う約30人が優雅に食事とジャズを楽しんだ。
文化芸術を楽しみ、ライフスタイル作れるグループに
阪神間モダニズムとは、1900年から1930年にかけて、阪神間で育まれた近代的な芸術、文化、生活様式とその時代の状況を指すフレーズ。その時代に存在したサロン文化の再現を「阪神間モダニズム復活の会」は目指している。神戸は港町として西洋文化の最初の入り口となり、日本文化と交わることで独特の異国情緒豊かな文化を形成し戦前は栄えた。 その古きよき時代のゆったりした時間の流れを、音楽など文化を通じて現代人の心にも蘇らせようというのが会の狙い。この日も会がスタートして1時間半は談笑。三好さんらのコンサートが始まったのはその後と、ゆっくり語り合ってからメインを味わう構成となっていた。 「人間に必要な衣食住と文化芸術を楽しみ、より良いライフスタイルや教育環境が作れるようなグループになればいい」と庵原さん。今後は、現在の月1度の開催から、月に2度の開催を目指していくという。 (谷川しゅんき/関西ライター名鑑)