「ザ・ビートルズ」の完全新作ドキュメンタリーが11月29日配信 製作はマーティン・スコセッシ
イギリスが生んだ伝説的ロックバンド「ザ・ビートルズ」が1964年、初訪米した際の未曽有の熱狂を鮮明に映し出す完全新作ドキュメンタリー「ビートルズ ‘64」が、ディズニープラスで、11月29日から独占配信されることが決定した。製作を務めるのは、数々の名作を世に送り出すアカデミー賞監督のマーティン・スコセッシ。アメリカに降り立ったバンドが、かつてないほどの名声を獲得するまでの日々をとらえ、舞台裏により深く切り込んだ内容だ。 【フォトギャラリー】ピーター・ジャクソン監督が手がけた「ザ・ビートルズ Get Back」ディズニープラスで配信中 1964年2月7日、初めて米ニューヨーク・ケネディ空港に降り立ったジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人。空港はそんな彼らを一目見ようと駆け付けた何千人ものファンで溢れかえり、その後に行われた記者会見での彼らの痺れるコメントの数々は、記者や視聴者を大いに魅了した。 また、当時絶大な影響力を持っていた音楽番組「エド・サリバン・ショー」での人々を魅了するパフォーマンスは、7300万人以上が視聴。72%という当時の最高視聴率を叩き出し、イギリスのみならず、アメリカ全土を熱狂させたことを証明した。 さらに、音楽業界の分岐点ともいえる彼らの活躍と栄光に焦点を当てながら、本作ではビートルズに情熱を捧げたファンたちへのインタビューを新撮し、彼らが作った“時代”を解き明かしていく。 プロデューサーを務めるスコセッシは、ハリスンの軌跡をたどる音楽ドキュメンタリー「ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」(2011)を監督しており、ビートルズと深い関わりを持っている。さらに、マッカートニーとスター、ハリスンの妻であるオリビア・ハリスン、レノンの息子であるショーン・レノンらも、プロデューサーとして名を連ねており、ファン必見の一作だ。 本作の映像は、アメリカンドキュメンタリーの金字塔「セールスマン(1969)」で知られるアルバート・メイズルス、デビッド・メイズルスの兄弟が撮影した貴重な映像をもとに、「ザ・ビートルズ Get Back」(ディズニープラスで配信中)の修復も手がけたニュージーランドのパーク・ロード・ポストによって4K復元されている。 加えて、ワシントン・コロシアムで行われたバンド初のアメリカコンサートと「エド・サリバン・ショー」出演時のライブパフォーマンスは、同じく「ザ・ビートルズ Get Back」に携わったウィングナット・フィルムズがデミックス(個々の楽器を認識させ、分離すること)。2023年、ビートルズ最後の新曲としてリリースされた「ナウ・アンド・ゼン」をマッカートニーと共同プロデュースしたジャイルズ・マーティンによってリミックスされた。 監督は、「ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」で編集を務めたデビッド・テデスキ。過去にビートルズ関連の作品に携わったスタッフたちが集結する、まさに“集大成”といえる貴重なドキュメンタリーが完成した。 「ビートルズ ‘64」は、11月29日からディズニープラスで独占配信。