ああぁ懐かしのマツダ流ミニバン[MPV] 今こそマツダにはミニバンが必要だ!
■ミニバンでも愉しさを与えるドライバビリティ
MPVの魅力はパッケージングにとどまらない。エンジンらしからぬ走りも大きな特徴だった。心臓部にはV6の2.5Lエンジンを搭載。IMRC(可変吸気システム)などを使い、低回転域の1,500回転付近から最大トルクの90%を発生する。 力強さと静かで耳心地の良いサウンドが、ドライバーには愉しさを、パッセンジャーには安らぎを提供する。直4の2Lエンジンと共に、どちらもレギュラーガソリン仕様だったのも嬉しかった。 当時のミニバンと言えば、広い室内だが走りはイマイチ。お父さんは運転する楽しさをあきらめなければならなかったのだが、MPVは他のミニバンとはまるで違い、ドライビングを諦めなくていいクルマだったのだ。 MPVは、現在のマツダイズムにも通ずる車両設計だった。SUVへ全力を注ぐのも悪くないが、またマツダの本気のミニバンづくりを見てみたい。