飲んでないのに「酒気帯び」、朝食の定番で『呼気からアルコール分』も
味噌汁、洗口液にもリスクが
前述の通り、お酒として販売されていない食品や飲み物を摂取したあとに、呼気中にアルコール分が検出されることがあります。しかし、原材料にお酒を使っている場合であれば、アルコール分が検出されることは想像に容易いのですが、前述のような蒸しパンなどは問題がないように思う方は少なくないでしょう。 蒸しパンにもさまざまな種類があるため、40代男性が食べた蒸しパンに原材料にお酒が含まれていなかったと断言することはできませんが、発酵食品であるパンは、微量ながらアルコールを含んでいる場合があります。 パンのほか、味噌や漬物、チーズなどの発酵食品は、酵母と呼ばれる微生物のはたらきによって作られる食品です。酵母は糖分を分解してアルコールと炭酸ガスを生み出すちからを持っているため、酒づくりに欠かせない微生物です。そのため、お酒でなくとも、発酵食品などを食べた直後は呼気中にアルコール分が検出される場合があります。 また、口臭予防のスプレーや、洗口液、うがい薬といった医薬品にはアルコールの一種であるエタノールが含まれていることがあり、これらも使用直後は呼気検査でアルコール分が検出されることがあります。 パンや味噌汁、漬け物などを朝に食べるという人や、歯磨き後に洗口液を使うという人は多いのですが、呼気検査の直前にこれらを口にすると、呼気中にアルコール分が検出される場合があるため、検査等を控えている場合は注意しましょう。 ※本稿は、自動車専門情報サイト「MOBY(モビー)」からの転載である。
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