タイ製も日本クオリティ超え!? [新型アコード]は質感が爆増!! 心地よいハンドリングを実現できたワケ
■内外装だけでなく走りも大きく進化
走りの実力も大きく進化している。スポーティな味わいだし、快適性も日本製のライバルを凌ぐほど高いレベルにあると感じた。プラットフォームは改良版だが、新しい車両統合制御技術などの採用により意のままの気持ちいいハンドリングを実現している。 心臓はシリーズ・パラレル切り替え式の「e:HEV」だけに絞り込んだ。だが、2Lの直列4気筒エンジンは先代のポート噴射からシビックなどと同じ直噴アトキンソンサイクルエンジンに変わり、2モーター内蔵の電気式CVTも同軸モーターから平行軸モーターへと変更している。 数値的には先代と大差ないが、パワーフィーリングは大幅によくなり、発進から加速までスムーズかつ軽やかだ。スポーツモードを選ぶと、応答レスポンスとダイレクト感はより鋭くなり、エンジン音も耳に心地よい響きに変わってくる。 が、新型アコードで驚かされたのは、ボディサイズを感じさせない軽やかな身のこなしだ。ステアリングの応答性はスポーツカー並みに正確で、ノーズが気持ちよく向きを変える。ボディやフロアなどの剛性も高い。スポーツモードだと乗り心地はちょっと引き締まった印象だが、これはアラ探しと言えるだろう。 20世紀の帰国子女モデルは、組み上げ精度や部品に問題点を抱えているクルマもあった。だが、今の帰国子女モデルは最先端技術と最先端設備の工場から生み出されている。他の工場との品質競争も熾烈だから、クォリティの面では日本製と遜色ないか、それ以上のレベルにあるのだ。 ●新型アコード 主要諸元 ・全長:4975mm ・全幅:1860mm ・全高:1450mm ・ホイールベース:2830mm ・車両重量:1580kg ・総排気量:1993cc ・エンジン:直4DOHC+モーター ・最高出力:147ps/6100rpm ・最大トルク:18.6kgm/4500rpm ・モーター:184ps/34.2kgm ・WLTCモード燃費:23.8km/L ・価格:544万9400円