クーグラーFRB理事、年内の利下げが適切となる可能性高い
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事は18日、経済状況が自身の予想通りに展開すれば、年内に利下げをするのがFRBにとり適切となる可能性が高いとの見解を示した。
クーグラー理事はインフレはあまりに高い水準にとどまっていると述べながらも、最近のデータは当局が掲げる2%目標に向かう道筋にあるという慎重ながらも楽観的な考えを抱かせると語った。
ワシントンでのイベントで「経済情勢は正しい方向に進んでいる」と発言。「私が予想するように経済が展開するなら、年内のいずれかの時期に緩和策を開始するのが適切となる可能性が高いだろう」と述べた。発言内容は事前原稿に基づく。
同理事は1-3月(第1四半期)に物価の伸びは上振れたが、経済活動や雇用市場、インフレに関する最近のデータは「新たな進展」を示していると指摘。一段の進展は「漸進的」となる可能性が高いとした上で、供給改善と需要の落ち着きが継続的なインフレ鈍化を支えることを引き続き楽観していると述べた。
クーグラー理事はまた、「現行の金融政策スタンスは、経済活動の急激な縮小や労働市場の大幅な悪化を引き起こすことなくインフレ率を2%に向かって戻し、経済を冷ますのに十分に景気抑制的だ」と語った。
原題:Fed’s Kugler Says Rate Cut Likely Appropriate Later This Year(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Amara Omeokwe, Will Kubzansky