「言語道断、許せない。自分の心にも傷がついていると思います」国宝・三門に傷 知恩院が怒り露わに…「SD」にも見える文字、警察が文化財保護法違反容疑で捜査
19日午後、京都市東山区にある知恩院の職員から「三門に落書きされた」と通報がありました。警察が確認したところ、国宝に指定されている「三門」の柱に、ひっかかれたような複数の傷が発見されました。 【画像を見る】知恩院の国宝の三門 柱に「SD」に見える傷 確かに見えた 傷は、縦およそ18センチ、横およそ12センチありアルファベットの「S」や「D」の文字のようにも見え、警察が文化財保護法違反の疑いで周辺の防犯カメラを調べています。 20日午前、取材に応じた知恩院の執事、新谷仁海さんは、怒りを露わにしました。 「言語道断、許せない。柱にも傷をつけていますが、(つけた人は)自分の心にも傷がついていると思います」 知恩院は今後、文化庁と相談して傷を修復する方針です。
国宝の三門 国内最大級の木造門
知恩院は、浄土宗の総本山。知恩院のHPによりますと、三門は1621年、徳川2代将軍・秀忠の命を受けて建立、高さ24メートル、横幅50メートル、屋根瓦約7万枚ある国内最大級の木造の門です。 また三門の外に掲げられている「華頂山」の額は畳2畳以上の大きさだということです。