侍・五十幡亮汰、先輩コーチの“思い”に「感謝ですね」 プロ野球選手としての「理想」追い求める【プレミア12】
日本の“韋駄天”が存在感を見せた。11月23日、東京ドームで行われた「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」スーパーラウンドの台湾戦に「9番・右翼」で3試合ぶりにスタメン出場した五十幡亮汰が、得点の起点をつくった。 【プレミア12写真】侍ジャパンが再び世界一に挑む!宮崎-名古屋で始動、そして決戦へ 7-5と2点リードで迎えた6回先頭で打席に立ち、カウント1-1から一塁へセーフティバントを決めて内野安打をもぎ取ると、一死一塁から佐藤都志也の左翼へのポテンヒットで三塁まで陥れる。さらに、辰己涼介の2点適時二塁打で本塁に生還した。 今大会はここまで6試合に出場して2安打を記録。18日のドミニカ共和国戦でもスタメン出場すると、侍ジャパンのトップチームで初安打となる左翼への適時二塁打をマークした。 勝負所で代走として出場する機会の多い五十幡だが、大会前の宮崎合宿で「プロ野球選手である以上はやっぱり打って守って走ってというのが、みんな理想にしていることだと思う」と話していた。 「打つ方でも今後アピールしていきたい」という25歳は、「代走メインでと自分で思わず、来季へ生かせるようにバッティングはもちろん集中してやりたいですし、何かを得るために勉強することはたくさんあると思うので、バッティングの時間もより一層大切にしていきたい」と気を引き締めていた。 東京ドームの試合前練習で亀井善行コーチから打撃指導を受ける場面もあり、タイミングをしっかり取るために、打席の立つ位置などの教えを受け「ボールに負けないようにするためのアドバイス」を伝授されたことを明かした。 亀井コーチとは中央大学の先輩・後輩という間柄でもあるが「バッティングだけじゃなく、走塁のこともいろいろ教えてもらいますし、感謝ですね」と、先輩コーチからの“思い”を受け取ると、「これからの自分の努力次第になってくると思う」と、打撃向上へ意欲を燃やした。 プレミア12連覇へ向けて台湾との決勝戦を迎えるが「日本の野球を見せつけて、日本の野球ができれば勝てると思いますし、その中で自分の出番がきたら、しっかり勝利に貢献できるような役割ができればと思っています」と決意をにじませた。 2026年のWBCでは中心選手として活躍が期待される五十幡。日本代表に欠かせないプレーヤーとして大きく羽ばたいていく。 [文:別府勉]