斎藤元彦・元兵庫県知事ら、背任容疑で兵庫県警に刑事告発 プロ野球優勝パレード“キックバック”疑惑
斎藤元彦・兵庫県前知事らのパワーハラスメントなどに関した告発文書をめぐる問題で、斎藤前知事と片山安孝前副知事が、プロ野球優勝パレードへの協賛金集めのため、金融機関への補助金を増額して、プロ野球優勝パレードの協賛金にキックバックさせ、県に損害を与えたとして、市民団体などが9日、背任容疑で兵庫県警に告発状を提出した。 公益通報と個人情報の保護、2つの違反が… 兵庫県警は受理の可否を検討する。 告発状によると、片山前副知事は2023年11月、兵庫県内の複数の金融機関に対する「中小企業経営改善・成長力強化支援事業」の予算編成時に、補助金を1億円から4億円に増額し、見返りとして阪神とオリックスの優勝パレードへの寄付を要求したとされる。 パレードは、兵庫県、大阪府、経済団体などでつくる実行委員会が2023年11月23日に開催。 県は当初、開催に必要な経費をクラウドファンディングで募っていたが、思わしくない状況だった。 片山前副知事からの報告を受け、斎藤前知事は、本来は不要な補助金を悪用し、優勝パレードへの寄付に充てさせたとしている。 市民団体は「斎藤氏と片山氏は、知事・副知事という優越的な地位を利用して、優勝パレードの協賛企業(金融機関)の寄付が集まったと体面を取り繕い、実際には税金を投入したことにより県に損害を与えた」として、背任罪に当たると主張している。 告発状を提出した市民オンブズマンのメンバーは、「知事選挙が終わればすべて終わり、というわけではない。補正予算が出たのなら、何らかの刑事罰が必要だ」と話した。 斎藤前知事はこの問題について、県議会の調査特別委員会・百条委員会や、定例記者会見で「(キックバックの)指示はしていない」と述べ、否定している。
ラジオ関西