浜名が優勝候補の清水ユースを撃破…FW津田廉大が2発…サッカー 高円宮杯U―18 プリンスリーグ東海
◇サッカー ◆高円宮杯U―18 プリンスリーグ東海 第1節 浜名2-1清水ユース(6日・J―STEP) 開幕し、5試合が行われた。15年ぶりにプリンス復帰した浜名は、清水ユースに2―1で競り勝った。後半23分、FW津田廉大(れんだい、3年)が先制ゴール。同31分にも再び津田が決めて、優勝候補から価値ある1勝を挙げた。藤枝東は富士市立に5―1で快勝。プレミアリーグから降格した磐田U―18は、四日市中央工を1―0で下した。 ピッチ脇を彩る桜のように、浜名イレブンの笑顔が輝いた。県リーグから15年ぶりに舞い戻ったプリンスの舞台。いきなりV候補を破る好発進を決めた。津田は「めちゃくちゃデカイ。自分たちが戦えることを、他のチームに見せることができた」と胸を張った。 隙を逃さなかった。後半23分、相手のぶつかり合いでこぼれたボールをさらった津田がドリブルから右足で先制点。内藤康貴監督(44)が「スピードもパワーもあり、背後への動きは大きい」と評価するエースは同31分にも右クロスを頭で仕留めて2発目を放り込んだ。個人目標には「得点王」を掲げており「もっともっと自分で行けるところはあった」と浮かれずに振り返った。 チームは3月下旬、関東に遠征。駒大など大学生に3試合胸を借り、高い強度での競り合いに体を慣れさせた。流経大では試合後に練習も行われ、津田はロシアW杯で日本代表コンディショニングコーチを務めた小粥智浩氏(50)からシュート時の踏み込み方などを助言されたという。以後、ゴムチューブで足に負荷をかけた状態でのキックを練習に取り入れ「ゴール前の強さにつながっていると思う」と成長を実感している。 次節(13日)は昨季プレミア所属の磐田U―18と対戦する。「一試合一試合、積み重ねていく」と津田。指揮官の「2、3試合してから」の方針で今大会のチーム目標を定めないまま開幕を迎えた浜名だが、優勝候補を立て続けに食えば「プレミア昇格」も夢物語ではなくなる。(武藤 瑞基) 〇…清水ユースは後半37分、FW宇山桂介(2年)が反撃の1点をねじ込んだが、同点には持ち込めなかった。狙い通りにプレスがかからず、沢登正朗監督(54)は「これが今の力」と渋い表情を見せた。トップで2種登録されているMF矢田龍之介(3年)ら主力に故障者が出ており、総力戦で挑んでいくしかない。指揮官は「まだ18分の1。立て直します」と強調した。
報知新聞社