「今年は上半期で4回食べました」“ラーメン年2回”ルールをやめた冨永愛が考える“自由”な人生
「言葉」は決意表明
――本書では言葉の大切さについても語られています。「時代劇に出たい」と言い続けたことが、NHKドラマ『大奥』での八代将軍・徳川吉宗役の出演につながったと書かれていますが、あらためて言葉にすることの大切さをどのように考えているか教えてください。 私は、言葉には魂が宿っていると思っています。だから、やりたいことや夢は必ず口に出すことにしています。 でも「こうなりたい」「できたらいいな」をただ口にしているのではありません。「やる」と決めて口に出す場合は、やれると思ったことしか言わないようにしています。 そして、汚い言葉や、悪口、嘘は言わないようにするなど、口にする言葉にはすごく気をつけています。「言霊(ことだま)」と言いますが、自分が出した言葉で汚れるようなことはしたくないので。 ――確かに、自分で言って自分の言葉に縛られてしまうことはありそうですね。 私にとって言葉は、「夢」とか「憧れ」というよりも、自分の「決意表明」として表現している部分が大きいような気がするんですよね。 だから、自分が口にした以上は「絶対やるんだ」という覚悟で、オファーのあるなしにかかわらず、いつそのオファーが来てもいいように万全の準備をしているところはあります。 たとえば、先ほどの『大奥』のお話の時は、いつか絶対時代劇に出ると決めて「時代劇に出たい」と周りに言っていたので、馬にも乗れた方がいいだろうし、剣も使えたほうがいいだろうと思って、オファーが来るかどうかもわからない段階から、個人的に馬術や殺陣(たて)を習ったりして準備していました。 この身長では「時代劇」といっても、町娘やお姫様の役は来ないと思ったので、そこはスルーでしたけど(笑)。 夢を口にして叶わなかったら恥ずかしいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私はチャンスが来たときに自分の200%の力を発揮できないほうが恥ずかしいと思うので、準備をしながら夢を口にし続けることを大事にしています。 そもそも、夢を口にして準備をしていなければ、運が巡ってくることもないじゃないですか。たとえ叶わなくても、それはそれでいい。結果はどうあれ、そこに向かって努力する、いざというときに力を出し切れる自分でいるということが大事なのではないかと思っています。