【独自解説】「国宝級の大発見」富雄丸山古墳 埋葬されていたのは一体誰?手つかずの棺から更なる発見! 「将来の夢は考古学者」発掘現場の学生の一人に密着
小学生のころから、古墳を巡るのが好きだった竹村さん。現在は地元、大阪・八尾市の博物館「八尾市立しおんじやま古墳学習館」でアルバイトをしています。
(八尾市立しおんじやま古墳学習館 福田和浩館長) 「小さいときから、遊びに来てくれたりしたんで、いまではめっちゃ大きくなりましたけど」 (竹村さん) 「もう180cm近くなりましたけど、遊びに来ていた当時は、このくらいの高さやったんを覚えていますね」 (福田館長) 「どんどん抜かされてしまって(笑)」 (竹村さん) 「みるみるうちにデッカなりましたね(笑)」 竹村さんが鞄の中から1冊の冊子を取り出しました。 (竹村さん) 「一番使っているのはコレです」 小学2年生のときに、おじいちゃんに買ってもらったという、地元の“古墳に関する研究書”です。 (竹村さん) 「これ持ちながら、古墳を回ったりしてたんで、古墳の土とかついてしまったんですけど」 (福田館長) 「普通、おもちゃとかゲームとか買ってもらうのがね、そういうのが普通だと思うんですけど、そういうのを買ってもらってて、珍しい子がいるなあって、思いながら、見ていたんですけど、まさか家に(今も)しっかりあるとは」 (竹村さん) 「しっかりあります」
小学校の卒業アルバムに書いた将来の夢は「考古学者」。来月からは、富雄丸山古墳の発掘を手掛ける「奈良市埋蔵文化財調査センター」へ就職することになり、子どものころの夢をかなえました。 (竹村さん) 「ぼくの考古学の始まりの地とでもいいましょうかね。本当に僕に大きな影響を与えた博物館だと思います」
遺跡の発掘調査の実習は「自分で掘って、自分であげて」
この日、竹村さんが参加したのは奈良大学が手掛ける奈良県斑鳩町の戸垣山古墳の発掘調査です。奈良大学では発掘調査や文化財の保存を実践する授業が有名で、自治体と連携し、さまざまな古墳や遺跡の発掘現場に学生を派遣しています。そうした現場での教育が評価され、毎年30名近くの学生が、全国の自治体などへ就職。文化財のスペシャリストとして働きます。
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