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2010年、歌人河野裕子が乳がんのため亡くなった。夫で歌人の永田和宏は妻亡き後、二人の間で交わされた手紙300通と日記を発見する。そこにはもう一人の青年と永田との間で揺れ動く葛藤が綴られていた。〈ふたりの人を 愛していると そのために こんなに つらいと〉。熱く性急で相手に誠実であろうとした故に傷つけあった二人の時間。不器用な男性と一途に人を愛した女性の愛と青春の記録 『あの胸が岬のように遠かった 河野裕子との青春』新潮社

「きみに逢う以前のぼくに遭いたくて」日本を代表する歌人が、亡き愛妻に捧げた歌碑にこう刻んだ理由

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